二宮: 以前お会いした際にお酒好きだと聞いていました。だから今日はとても楽しみでした。
片岡: お酒は、ほぼ毎日いただいていますね(笑)。お風呂上がりの一杯は本当においしいですよ。

 料理に合わせてお酒もチョイス

二宮: それはかなりの呑んべぇですね(笑)。さすが熊本県出身。ご家族もよく飲みますか?
片岡: 父は大好きですね。焼酎をよく飲んでいます。妹も飲めるタイプなので、おそらく姉妹で父の血を引いたのでしょう。

二宮: では、もうお酒は何でもOK?
片岡: 焼酎はもちろん、ビール、ワイン、日本酒……。だいたい何でも飲みますね。

二宮: 現在はチームの監督ですから、選手たちと飲み会をすることもあるでしょう。
片岡: よく皆で集まって飲んでいますよ。選手を招いて食事をつくったりもします。そのほうが外で飲むよりお金がかからないですからね。選手のほうが先に酔っぱらってしまって、私はどちらかというと介抱をしていることが多いです(苦笑)。翌日が休みだと、家でワインを1本空けてしまうこともあります。

二宮: それは、このコーナーのゲストにピッタリですね(笑)。家では料理に合わせて、お酒も選んでいるとか。
片岡: そうですね。鍋やおでんの季節は日本酒の熱燗が合うので、とっくりとおちょこを買いました。やかんに入れて温めると、とてもおいしい。

二宮: 茨城ゴールデンゴールズは最初は萩本欽一さんが監督を務めていました。欽ちゃんと飲むことは?
片岡: 欽ちゃんはお酒は飲まないんです。でも、飲み会には連れて行っていただきました。欽ちゃんはお茶だけで席も立たず、ずっとしゃべっている(笑)。

二宮: アハハハ。今回はお酒好きの片岡さんのためにそば焼酎「雲海」を用意しました。ソーダ割りでどうぞ。
片岡: そば焼酎は初めてなので、どんな感じか楽しみでした。あ、でも、これはスッキリして飲みやすい。そばの香りがもう少しするのかと思いましたが、さわやかな感じですね。これは何杯でもいただけそうです。

 代表でも指導者目線に

二宮: ぜひ、たくさん召し上がってください(笑)。でも、欽ちゃんから監督を引き継いだ時は大変だったでしょう?
片岡: 欽ちゃんから監督に指名されたのですが、選手には最初にはっきりと言いました。「私は監督としての知識も経験もない。正直、自信はないので、助けてください」と。それでミーティングを開いて選手から意見を聞くようにしました。ただ、最終的に決断するのは私の役割です。

二宮: 選手と考えが合わない時は?
片岡: とことん話し合いますね。年上の選手もいますし、ちゃんと自分の考えを説明する。それがうまく伝わらず、選手を怒らせてしまったこともあります。でも皆、共通しているのは野球が大好きということ。飲み会で恋愛や仕事の話をしていても、最終的にはやっぱり野球に戻ってくる。

二宮: もちろん選手も続けていて、昨年は女子野球のW杯に出場する日本代表候補に選ばれていました。代表落選は残念でしたね。
片岡: 最近は女子野球もプロができて、試合機会が増えてきました。私は練習はしていても、監督業がどうしても優先になってしまう。時間をつくって、女子野球のクラブチームに入れてもらって試合はしていましたが、実戦感覚は他の選手と差が出てしまっていますね。

二宮: バットは社会人は木製で女子野球は金属です。その部分でのとまどいはありませんか?
片岡: 高校まで金属でしたから、木に慣れるのにかなり時間がかかりました。金属は当たればパーンと飛んでいく。でも、木はしなりを利用してヘッドを走らせないとボールが飛びません。木に慣れると、金属は“打つ”という感じがしないですね。

二宮: プロの選手でも金属から木への対応は難しいと言われます。メディアの仕事でプロ野球の取材をすることもありますから、いい勉強になるのでは?
片岡: それはめちゃくちゃ参考になります。以前、巨人のキャンプに行った際に、原辰徳監督のご厚意でアップを選手たちに一緒にやらせていただきました。バッティング練習もケージの真後ろで見させてもらって、今は横浜DeNAにいるアレックス・ラミレス選手や阿部慎之助選手から、いろいろヒントをいただきました。

二宮: そのヒントとは?
片岡: ラミレス選手は軸足にほとんどの体重を乗せて打つんです。私も野球を始めた頃は、「軸足に体重を残して廻れ」と教わってきました。でも、日本人の場合はパワーがないから体重移動を利用しないとボールが飛ばない。阿部選手の場合は、前に体重を移動して変化球で体勢を崩されてもしっかり我慢してボールを拾っていました。その違いは興味深かったですね。

二宮: 片岡さんは守備に定評がありますが、やはり間近で見るとプロは違うと?
片岡: もちろんです。ノックも間近で見学させていただいたのですが、グラブさばきやバウンドの合わせ方が素晴らしい。ショートバウンドではねた直後で捕る。捕るというよりグラブに当てるという感覚ですね。だから、すぐに右手に持ち替えて送球動作に入りやすい。バント処理の方法もピッチャーと内野手の連携がスムーズで、本当に勉強になりました。

 もう一度、全国制覇を

二宮: 片岡さんは中学時代から女子の代表に入っていますから、若手からアドバイスを求められることも多いでしょう。
片岡: 確かに、そういう機会は増えてきましたね。あくまでも代表合宿では一選手のつもりですが、だいぶ年齢も上になってきましたから。たとえば、代表の新谷博監督の出すサインや練習の意図について尋ねられたり、チームのことについて聞かれたり……。最初は「なんで、私に?」という驚きがありましたが、最近は何か彼女たちに伝えたいという気持ちも出てきました。監督も経験して、教えることのおもしろさが少しずつ分かるようになってきたのかもしれません。

二宮: 監督をやっているからこそ視野が広がる部分もあるのでは?
片岡: 代表合宿で新谷監督やコーチの出す指示に対して、指導者目線でとらえている面はありましたね。だから若い選手に対しても、監督、コーチの考えを踏まえた上でアドバイスしていたような気がしています。合宿中は自覚がなかったのですが、代表から落選して振り返ってみると、ちょっと他の選手とは、自分のスタンスが違っていた感じがしました。

二宮: では、代表落ちした時の新谷監督の思いも理解できたと?
片岡: 当然、選手としては残念な気持ちでいっぱいでしたよ。ただ、当日は監督が朝からやけに声をかけられていたので、“気を遣っているんだろうな”という雰囲気がありました。落選を告げられても、みんなの前でも落ち込んだ姿を見せず、いかに最後までチームを盛り上げるかを考えていましたね。その部分でも知らず知らずのうちに指導者的な要素が出ていたのでしょう。

二宮: 今季は女子プロ野球も関東にチームができます。そちらへの興味は?
片岡: 多少はありますよ。後輩たちもたくさんプレーしていますし、4月の神宮球場の開幕戦も観に行くつもりです。私自身はNPB(日本プロ野球組織)の12球団に入りたいと思って、今までやってきました。ただ年齢的なことを考えれば、男子でも難しい現実があります。プロ選手として野球に集中できる環境はうらやましいですし、今回、関東にチームが誕生することで、もっと女子野球が盛り上がってほしいと願っています。

二宮: 今は兼任ですが、これからは少しずつ指導者にシフトしたいという気持ちですか? それとも選手でもう一度やりたい?
片岡: 難しい質問ですね。本音は選手として、もう一度勝負したい気持ちはあります。ただ、チームを預かって今季で3年目。今のチームはコーチも、元プロの選手もいません。ただ、応援してくれるスポンサーやファンもいますし、練習場も確保されている。その点は私たちは恵まれていると感じます。昨季は都市対抗野球の北関東大会も、クラブ選手権でも同じチームに負けて本当に悔しかったんです。なんとかチームを強くして、全国優勝したいという思いが、まずは一番ですね。今季も練習は選手と同じようにしますが、勝つためのプランをしっかり練っていきたいと考えています。

二宮: 監督権限で「代打、オレ」ならぬ「代打、私」で試合に出てもいいのでは?
片岡: いやいや。1年目は試合に出ることもありましたが、監督をしているとなかなか……。

二宮: 茨城ゴールデンゴールズも新シーズンに向けて動き出しています。オープン戦も始まっているようですね。
片岡: 3月16日には応援フェスティバルと題して桜川運動公園野球場(稲敷市)でオープン戦の後、ファンの皆さんと交流会を実施する予定です。4月にはクラブ選手権の県予選、5月は都市対抗の県予選と続きます。ぜひ私たちの試合も1度、見に来ていただけるとうれしいです。

(後編につづく)

<片岡安祐美(かたおか・あゆみ)プロフィール>
1986年11月14日、熊本県生まれ。小学校3年時に野球を始め、中学では2番・セカンドで県大会ベスト8に貢献。中学3年時より女子日本代表に選出される。熊本商高では規定により、公式戦出場はならなかったが、05年からは萩本欽一監督(当時)が創設した茨城ゴールデンゴールズへ。08年、愛媛・松山で開催された第3回女子野球W杯の代表に選ばれ、世界一を経験した。11年からから萩本監督の勇退に伴い、監督に就任。右投右打。背番号1。
>>オフィシャルブログ「夢ある限り努力は無限」
>>茨城ゴールデンゴールズオフィシャルサイト

★今回の対談で楽しんだお酒★[/color]

日本初の本格そば焼酎「雲海」。時代とともに歩み続ける「雲海」は、厳選されたそばと九州山地の清冽な水で丁寧に仕込まれた深い味わい、すっきりとした甘さと爽やかな香りが特徴の本格そば焼酎の定番です。
提供/雲海酒造株式会社

<対談協力>
東白庵かりべ
東京都新宿区若宮町11−7 
TEL:03-6317-0951
営業時間:
平日 昼11:30〜15:30(L.O.)
    夜18:00〜22:00(L.O.)  
日祝 11:30〜21:00(L.O.)
毎週水曜定休
>>詳しくは店舗サイトへ

☆プレゼント☆
 片岡安祐美さんの直筆サインボールor色紙を本格そば焼酎「雲海」(900ml、アルコール度数25度)とともに読者3名様にプレゼント致します。ご希望の方はより、本文の最初に「片岡安祐美さんのサイン希望」と明記の上、下記クイズの答え、住所、氏名、年齢、連絡先(電話番号)、このコーナーへの感想や取り上げて欲しいゲストなどがあれば、お書き添えの上、送信してください。応募者多数の場合は抽選とし、当選発表は発送をもってかえさせていただきます(ボールとサインの選択はできませんのでご了承ください)。締切は4月11日(木)までです。たくさんのご応募お待ちしております。なお、ご応募は20歳以上の方に限らせていただきます。
◎クイズ◎
 今回、片岡安祐美さんと楽しんだお酒の名前は?

 お酒は20歳になってから。
 お酒は楽しく適量を。
 飲酒運転は絶対にやめましょう。
 妊娠中や授乳期の飲酒はお控えください。

(構成:石田洋之)
◎バックナンバーはこちらから