LadyM. Dance Companyらが東日本予選突破 D.LEAGUE勢は2チーム通過 ~SD.LEAGUE~

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 全国のダンススタジオの頂点を決定するダンススタジオ全国大会「第一生命SD.LEAGUE 2026」の東日本予選が29日、神奈川・Zepp yokohamaで開催された。9月22日に行なわれる決勝大会(Zepp DiverCity)への出場権をグランプリに輝いた『LadyM. Dance Company』Lady Minentら9チームが獲得した。プロダンスリーグ「D.LEAGUE」からはKADOKAWA DREAMS(カドカワ ドリームズ)の『STUDIO KD』KFD 炎舞、Valuence INFINITIES(バリュエンスインフィニティーズ)の『Valuence INFINITIES Dance Academy』V.I Basedが予選を突破した。

 

 全国を北日本、東日本、中日本、西日本、南日本の5地区に分け、決勝大会に進むのは34チームだ。この日行なわれた東日本予選は関東、東北、新潟から集まった各地区最多の59チームが出場。上位8チーム+オーディエンスプライズ1チームの計9チームが決勝大会へ。59チームがA~Dの4ブロックに分かれ、オーディエンス1位と各ブロックウィナーが出場権を確定。残りの全体5~8位相当の4チームが決勝大会に進む。

 

 D.LEAGUEのチームアンセムやROUND使用曲を使うチームがいた。Dリーガーがディレクターを務めるチームも。東日本予選だけでもDREAMSのRYO(25-26シーズン限りでDリーガー契約満了)、KISA、SOUTA、INFINITIESのSTICH、RAPTURESのeight10(エイト=25-26シーズン限りで退団)、dip BATTLES(ディップ バトルズ)のCoyuki、List:X(リスト エクス)のRINKAAA(リンカ)、Kasumiのほか、元Dリーガーのディレクターもいる。

 

 4人のジャッジは全てDリーガーが担当。この日はテクニックをCyberAgent Legit(サイバーエージェント レジット)のATO(25-26シーズン限りで退団)、コレオグラフィーをBenefit one MONOLIZ(ベネフィット・ワン モノリス)のCheri、エースパフォーマンスをKOSÉ 8ROCKS(コーセー エイトロックス)のYOUTEE、シンクロパフォーマンスをMedical Concierge I'moon(メディカル・コンシェルジュ アイムーン)のRihoが判定した。


 大会後の各ジャッジの総評。 
「とにかくレベルがものすごく高かった。SD.LEAGUEのジャッジは2年ぶりですが、レベルが上がっていた。僅差のチームばかり。受賞できなかったチームもいたと思いますが、ダンスは生もの。今日の環境、このジャッジ、コンディションなど、いろいろなことが重なった結果。自分のスタジオと先生、仲間を信じて進んでいってほしい」(ATO)
「私、SD.LEAGUEのジャッジを何回かさせていただいたことがあるんですけれど、今日がダントツでレベルが高かったという印象。今ステージに立てなかったチームの皆さんもいいチームがたくさんあった。“うわ、ここ入んなかったんだ”っていう個人的な思いもある」(Cheri)
「エースというのはとても重圧を感じるもの。僕もD.LEAGUEでエースをさせていただいたことあるんですが、自分のダンス次第で点数がかなり大きく変わってしまうというところで、すごくプレッシャーのかかるものなんです。今日エースを務めた皆さんは堂々としていて素敵なダンサーさんばかりでした」(YOUTEE)
「3人が言ってくれた通り、レベルがほんとに高かったです。違うブロックだったら、もしかしたら受賞してたかもしれないチームがたくさんありました。今日入れなくても、またチャンスがあると思うんで、お父さんお母さんと先生に感謝をして頑張ってほしいなと思います」(Riho)

 

 ハイレベルな大会を制したのはA-Blockウィナーで東京の『LadyM. Dance Company』Lady Minent。ジャッジ4人中2人がLady Minentを推した。ジャズダンスをベースに独特の世界観を9人で表現。冷たい印象を覚える前半はしなやかな動きを披露し、太鼓の音に合わせ、静から動へと転換した。シンクロパフォーマンス部分以外でも高いシンクロ率を見せた。リーダーのNeneは「2年間、決勝に進むことができなくて悔しい思いをしてきました。3度目の正直で決勝に進出することができ、(東日本予選)全体で優勝することができてうれしく思います」と喜びの気持ちを語った。埼玉のHALSHIP DANCE SCHOOLは2チーム(Refugee=B-Block、Luceaaa=D-Block)がBlockウィナーとなり、決勝大会進出を決めた。

 

 D.LEAGUE勢は下部組織を有するDREAMSが4チーム、INFINITIESとRAPTURESが2チームずつ出場。DREAMSの『STUDIO KD』KFD炎舞が5位、INFINITIESの『Valuence INFINITIES Dance Academy』V.I Basedが8位で決勝大会へとコマを進めた。

 

 中でも目を引いたのがKFD炎舞。チームとしてはSD.LEAGUE東日本予選3度目の出場にして初の決勝大会進出だ。ディレクターのRyoとYUZUMIに話を聞いた。

 

 海中をイメージした作品で、ジャズをメインとしつつもDREAMSらしい力強さ、アクロバットも採り入れて舞った。入場後にステージに立つと、DREAMSのシーズンテーマの振り付けを踊るなど、チームのイズムのようなものを感じさせた。

 

 曲選び、メンバー選定はディレクターのRyoが担当し、ショーの振り付けは各メンバーで考えたという。

「ここにこういう踊りが欲しい、こういう感じでという注文をしつつ、みんなに流れをつくってもらっています。やっぱりこの KFDが目指しているところは、Dリーガーなので、自分たちでクリエーションしていかなきゃいけない。もう SD.LEAGUEをD.LEAGUE だと思ってやってもらっています。振り付けや構成をつくる能力はまだまだ足りないところもあるので、そこでディレクターの持っているものをつぎ込んでいます」

 

 SD.LEAGUEは、D.LEAGUEの登竜門の様相も呈している。過去2大会を経験し、Dリーガーとなったダンサーは、25-26シーズンまででBATTLESのCoyuki、DREAMSのANJU、SOUTA、寧樹、Legitのうた丸、INFINITIESのHARUYA、TATSUKI、M&A SOUKEN QUANTS(エムアンドエーソウケン クオンツ)のなっち、LDH SCREAM(エルディーエイチ スクリーム)の京太朗らがいる。

 

 DREAMSに憧れ、下部組織であるKFDに入ったYUZUMIも目標はDリーガーだ。「D.LEAGUEが始まった時からずっと見ていて、その時からずっとKDのファン。元々、チアダンスやっていたんですけど、それをやめていろいろなジャンルを学び、中学生になった時にユースのセレクション受けました。D.LEAGUEのステージに立って優勝することは、もちろん目標なんですが、その後は世界で通用するようなダンサーになりたいです」

 

 YUZUMIは現在、中学生のため新シーズンでのD.LEAGUEデビューは叶わないが、年齢制限(高校生以上。満15歳以上)をクリアすれば、実現の可能性は高い。そのポテンシャルの高さは、DREAMSの前ディレクターで現在はエグゼクティブ・プロデューサーのKEITA TANAKAも認めるところだ。Ryoも「こんな回れる子はいない」と高く評価し、こう続ける。

「ダンスは本当にクリアで雑さがない。めっちゃ正確に踊る。性格なのかな? 誰よりもクリアに言ったことをキャッチアップするスピードも速い。あと体力が化け物級」

 9月22日の決勝大会でKFD炎舞躍進のカギを握るダンサーと言っていいだろう。

 

 ディレクターのRyoは25-26シーズン限りでD1契約からFW契約に変わった。6シーズン戦い抜いたDリーグから距離を置いたのは、「自分がスペシャルになるには一旦、D.LEAGUEから離れるべきだと思ったから。かつスタジオの運営がめちゃめちゃ好きだし、下の子たち育てたい」からだ。

 

「私がスタジオ運営を結構メインで任せてもらっていて、それをD.LEAGUEを並行してきた。最初にユースをつくりたいと言ったのも自分なんです。チームへの入り口がないと自分らも卒業できない。ダンサーは回っていくのが自然だと思う。移り変わりが滞ってしまううと、ダンスシーンは成長しない。自分がメインになったからには下の子が入ってくる入り口をつくり、セカンドキャリアの道もつくりたいな、と」

 

 Ryoには野望がある。

「日本だけじゃなく、海外にもスタジオ持っていきたいという思いがあります。KDやD.LEAGUEをどんどん海外に広めたい。下の子たちを教えていく上で、自分のスペシャルがないとやっていけない。育てながら自分も成長していきたいと思っています」

 

(文・写真/杉浦泰介)

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