Lフライ級・吉良、日本人最速タイ5戦目での世界王座奪取 ミニマム級・石井は65秒KO勝利でWBA王者に ~ボクシング世界戦~
2日、「NTTドコモ Presents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ」が神奈川・横浜BUNTAIで行なわれた。メインのWBA世界ライトフライ級王座決定戦は同級1位の吉良大弥(志成)が同級2位で元WBA、WBC王者のカルロス・カニサレス(ベネズエラ)を7ラウンド38秒TKO勝ち。日本人最速タイとなるプロ5戦目で世界王座奪取に成功した。セミファイナルのWBA世界ミニマム級王座決定戦は、同級2位の石井武志(大橋)が同級3位で元WBO同級王者のウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)を1ラウンド1分5秒KOで破り、新チャンピオンに輝いた。

(写真:強烈な左フックで元王者を仕留めた吉良 ©Lemino/SECOND CAREER/NAOKI FUKUDA)
鮮烈なKO劇だった。23歳の吉良が寺地拳四朗(BMB)、田口良一(ワタナベ)ら日本人王者たちを苦しめたカニサレスを一蹴した。3ラウンドにダウンを奪うなど試合を優位を運んだ。
勝負が決したのは7ラウンドだ。吉良が左に重心をかけ、パンチを繰り出す構えに入る。それに合わせてカニサレスはカウンターを狙ったが、吉良の溜めて放った左フックが先に顔面を捉えた。カニサレスはそのまま仰向けに倒れ、ダウン。一度は立ち上がったものの、ふらつく様子を見てレフリーが試合を止めた。

(写真:志成ジムの世界戦連敗をストップし、生え抜き初の世界王者となった吉良 ©Lemino/SECOND CAREER/NAOKI FUKUDA)
2003年生まれの23歳。奈良の王寺工業高校で3冠を獲得。名門・東京農業大学を2年で中退してプロの道に進んだ。24年にデビュー後、4連勝で世界王座の挑戦権を掴み取った。当初の予定はWBA・WBO世界同級統一王者のレネ・サンティアゴ(プエルトリコ)に挑戦予定だったが、サンティアゴが負傷したため、カニサレスとのWBA王座決定戦となった。
プロ5戦目での世界王座奪取は、4階級制覇を達成した田中恒成氏に並ぶ日本人タイ記録だ。圧巻のKOシーンを「スローに見えるもんなんですね」と振り返った。「ライトフライはもう無理かなとちょっと思っている」と減量苦を考えれば、時期は決まっていないものの階級を上げて戦うのは既定路線となっている。「複数階級も狙っていきたい」と語った。
(文/杉浦泰介、写真/©Lemino/SECOND CAREER/NAOKI FUKUDA)