4日、東京・有明コロシアムでbjリーグ07−08プレイオフが行われ、大阪エヴェッサと東京アパッチがフィナルで対戦し、大阪が見事3連覇を達成。MVPにはケガから復帰し優勝に大きく貢献したFリン・ワシントンが選ばれた。3位決定戦では仙台89ERSが東地区1位の意地を見せてライジング福岡を破り、3位を確保した。

(写真:喜びを爆発させる大阪)
◇ウエスタン・カンファレンスファイナル
 大阪、第4Qで東京を引き離す

大阪エヴェッサ 66−56 東京アパッチ
【第1Q】12−16【第2Q】14−10【第3Q】18−15【第4Q】22−15

 やはり王者は強かった――。オフェンス力の高いチーム同士の対戦だけに、ハイスコアでの展開が予想されたが、試合が始まってみれば稀に見るロースコアゲームとなった。

 第1Q、ファイナルの独特の空気にのまれたのか、両者ともになかなかゴールを奪うことができなかった。約4分間、フリースロー(FT)で得た東京の3点のみと膠着状態が続いた。
 だが、大阪のF波多野和也がゴール下のシュート決めると、ようやく緊張がとけたのか、激しい点取り合戦を披露し始めた。第2Qに入っても、両者ともに譲らず。がっぷり四つとなり、26−26で前半を折り返した。

 試合が大きく動いたのは最終の第4Qだった。第3Qでわずか3点だったリードを大阪が一気に突き放し始める。Gマイキー・マーシャルがオフェンスリバウンドを取ってそのまま押し込めば、Fリン・ワシントンがうまくファウルを誘い、FTを次々と決めていく。昨日Gマット・ロティックのような派手なプレーはないものの、大阪はチームオフェンスで得点を稼いでいった。

 一方、東京はスコアラーのPG青木康平が前半で左目にケガを負い、退場。これが大きな痛手となり、最後まで波に乗り切ることができずに終わった。
 終わってみれば、10点のリードを奪った大阪。勝ち方を知る王者らしいフィナーレとなった。


◇ウエスタン・カンファレンスファイナル
 仙台、一進一退の攻防戦を制す

ライジング福岡 91−95 仙台89ERS
【第1Q】29−24【第2Q】11−23【第3Q】24−39【第4Q】27−35

 一瞬、この試合がファイナルかと目を疑うほどエキサイティングなゲームとなった。

(写真:こぼれたボールを押し込む仙台・セントプルー)
取られたら取り返す――序盤から激しい攻防戦が展開された第1Qだったが、終盤にFマイケル・パーカー、PFジェフリー・プライス、、Gマイケル・ガーデナーが立て続けにシュートを決めたライジング福岡が5点のリードを奪った。

 続いて第2Qに入ると、今度は仙台89ERSが主導権を握り逆転。一方、福岡は終盤には集中力が切れたのか、雑なプレーが目立ち始め、自分たちが得意のはずの速攻を仙台に決められる。

 第3Qはその福岡が息を吹き返し、この Qがスタートしてから怒涛の18点連続でポイントを奪い、最大11点差をつけての大逆転に成功した。

 このまま一気に福岡が試合を決めるかと思われた第4Q、仙台が東地区1位の意地を見せた。Fボビー・セントプルーが3本の3Pを全て決めると、ケガから復帰したCFライアン・ブラックウェルも2Pやフリースロー(FT)を確実に決め、逆転。残り1分の時には点差は6に広がっていた。

 福岡もプライスの2Pなどで粘りを見せたが、時すでに遅し。最後はファウルでタイムを止める作戦に出たものの、CFライアン・ブラックウェル、PG日下光がFTを冷静に決め、仙台が4点差で逃げ切った。


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