26日、2008−2009シーズンに向けたbjリーグドラフト会議が都内で開催され、12人の選手が各チームに指名された。3連覇を達成した大阪エヴェッサ、今季新規参入ながらプレイオフ進出を果たしたライジング福岡、大分ヒートデビルスの3チームは指名権を放棄。最多は来季より新規参入する滋賀レイクスターズで4名(エクスパンションで指名した3名除く)の優先交渉権を獲得した。

(写真:今ドラフトでは昨年の2倍、12名が指名された)
 今年1月に千葉と福岡、追加として4月に東京で行なわれた合同トライアウトには延べ350人以上もの選手が集結。その中でプロの扉を開くことができたのは、わずか10人だった。指名を受け、河内敏光コミッショナーから名前を発表された選手たちは皆、喜びの声を口にした。中には感極まって涙ぐむなど、bjリーグにかける選手たちの強い思いが多々、垣間見られる会議となった。

(写真:新潟は福岡・竹野<中>を指名)
へ 既存選手で指名を受けたのは竹野明倫(ライジング福岡)と北向由樹(埼玉ブロンコス)の2名。竹野は2年ぶりのプレイオフ進出を狙う新潟アルビレックスBBの指名を受け、新天地での再出発をはかる。一方、北向は埼玉に指名され、継続して同チームのメンバーとして2シーズン目を迎えることとなった。

 また、来季より新規参入する浜松・三河フェニックスは前身のオーエスジーフェニックス東三河より6名をプロテクト。同じく新規の滋賀はエクスパンションドラフトで藤原隆充(新潟)、佐藤浩貴(大阪)、小川伸也(富山グラウジーズ)の3名を指名。さらに12チームでのドラフトで4名の優先交渉権を獲得した。

 各チームは、ドラフトで指名した選手とはメディカルチェックを受けた上でA契約(通年契約および基本報酬300万円以上)を結ぶ。

「指名された選手が、秋には地元のブースターの熱い声援を受けて、コートで活躍する姿を楽しみにしている」と河内コミッショナー。いよいよ来シーズンに向け、各チームが本格始動する。今後はドラフト外の選手との個別交渉や、チームトライアウトを開催するなどしてチーム編成が行なわれる。

 各チームの指名選手は次の通り。

【滋賀レイクスターズ】
<1巡目> 町田洋介(東芝ブレイブサンダース)
「今の僕があるのも、今まで支えてくれた人たちのおかげなので、その人たちに感謝したい。滋賀レイクスターズで新たな一歩を踏み出していきたい」

<2巡目> アン・ソンス(ソウル・チョソン大学)
「bjリーグのような素晴しいリーグで試合ができることを光栄に思う」

<3巡目> 小島佑太(日立サンロッカーズ)
「光栄に思っている。頑張ります」

<4巡目> 三浦正和(ホシザキ電機)
(写真:最多の4名を指名した滋賀)

【富山グラウジーズ】
<1巡目>水戸健史(近畿大学)
「富山にプロチームができると聞いてから、地元でプレーしたいと強く思っていたので、とても光栄に思う。ブースターの人たちに応援してもらえるように、頑張りたい」

【琉球ゴールデンキングス】
<1巡目>菅原洋介(レラカムイ北海道)
「すごくビックリしています。bjリーグを外側から観ていると、外国人が活躍して勝っているゲームが多い。日本人が活躍して勝つようなリーグにしていきたい」

【大分ヒートデビルズ】
指名なし

【埼玉ブロンコス】
<1巡目>北向由樹(埼玉ブロンコス)
「プロとしての自覚を持って頑張りたい」

【新潟アルビレックスBB】
<1巡目>竹野明倫(ライジング福岡)
「今まで僕のバスケット人生にかかわってきてくれた人たちに感謝したい。その人たちの思いに恥じないようなプレーをしていきたい」

<2巡目> ホ・ドンキュウ(浜松大学)

【高松ファイブアローズ】
<1巡目>高田秀一(三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ)
「外国人選手たちに負けないように頑張る」

【ライジング福岡】
指名なし


【仙台89ERS】
<1巡目>志村雄彦(東芝ブレイブサンダース)
「バスケットを始めた仙台でもう一度やれるのが楽しみ。仙台でプレーできることを誇りに思って、地元のために全力を尽くしたいと思う。今日は黄色の勝負パンツをはいてきた。それで意中の球団に入れたので、試合の時もはこうかなと思っている(笑)。仙台の皆さん、帰ります!」
(写真:地元チームに指名を受け、喜び一杯のの志村雄彦)

【東京アパッチ】
<1巡目>矢田公作(レラカムイ北海道)
「本当に嬉しい。今日はありがとうございました」

【大阪エヴェッサ】
指名なし

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