山口葵良梨、泉真生ら実力者が優勝 〜講道館杯柔道〜
7日、講道館杯全日本柔道体重別選手権大会初日が千葉・ちばぎんアリーナで行なわれた。この日は女子7階級の優勝者が決まった。全種目が実業団選手。また7階級中5人が優勝経験者だった。この大会は2026年度後期の全日本強化選手、グランドスラム東京2026(12月5、6日@東京体育館)をはじめとする国際大会の日本代表選考を兼ねている。
9月のアジア競技大会金メダリスト、10月の世界選手権代表は出場が免除されている大会、代表選考レース2番手以降の選手にとっては優勝をもぎ取り、グランドスラム東京に繋げたい。
女子63kg級の山口葵良梨(パーク24)は世界選手権2連覇中の嘉重春樺(ブイ・テクノロジー)に追いつくため、この大会でグランドスラム東京の出場権を是が非でも獲りたいところだ。昨年は講道館杯を制したものの、以降、グランドスラム3大会(東京、パリ、ローザンヌ)、国内2大会(全日本選抜体重別選手権、全日本実業柔道個人選手権)と勝ち切れないことが続いていた。
今大会は第1シードからの登場。すごいですね。「第1シードで(第4会場の)第1試合。すぐに負けたらどうしようという不安や、3回目の優勝とか2連覇など相手のことじゃない余計な情報があったんですが、“それはもう関係ない”と腹をくくることができ、挑戦者の気持ちで戦えた」と山口。初戦から3試合戦連続で優勢勝ちし、準決勝は一本勝ち(横四方固め)で決勝にコマを進めた。
「準決勝までは全部4分以内で終わっていた。簡単な戦いではなかったんですが、時間的には短かった。(コーチの)髙藤(直寿)さんからは『どれだけ長くなっても勝ち切るぞ』と畳に送り出していただきました」という決勝は檀野芽紅(コマツ)が相手だ。4分間では決着がつかず、ゴールデンスコア(GS)に突入した。
先に指導2つ目をもらったのは山口だった。「指導2つの場面が多いので焦りはなかったんですが、もっとスピードを上げて先に組み、技をかけていかないとダメだと切り替える場面でもありました」。攻めに転じた山口。すると主審が檀野に2つ目の指導を与えた。
互いにポイントを奪えぬまま、GSだけで2試合分の時間が経過した。攻め続ける山口に耐え凌ぐ檀野という構図が続いていたが、ここで主審が檀野に3つ目の指導。試合時間は計12分52秒の耐久戦は、山口に軍配が上がった。
(文・写真/杉浦泰介)
※BS11では「2026年度 講道館杯全日本柔道体重別選手権大会」の模様を11月8日(日)19時から放送します。男子の解説は2010年世界選手権男子100kg級金メダリストの穴井隆将さん、女子は2008年北京オリンピック&16年リオデジャネイロオリンピック女子52kg級銅メダリストの中村美里さんが務めます。ぜひ放送をお楽しみに!