オリックス・バファローズのテリー・コリンズ監督は21日、同日行われた阪神との交流戦の試合後に辞任を表明した。コリンズ監督は就任2年目。1年目の昨季は62勝77敗5分の最下位に沈み、今季も21日時点で21勝28敗の5位と低迷していた。23日以降の試合は大石大二郎ヘッド兼内野守備・走塁コーチが監督代行を務める。
 コリンズ監督はメジャーリーグのアストロズ、エンゼルスで通算444勝をあげた実績をもつ。いずれもBクラスのチームを引き受けながら、就任1年目で勝率5割を超えるチームに変革した。アストロズ時代には機動力を駆使し、エンゼルス時代は長谷川滋利をセットアッパーに定着させるなど、指揮官としての能力には定評があった。

 その手腕を買ったオリックスは一昨年オフ、監督就任を要請。それまで6年連続Bクラスと低迷していたチーム再建を託した。しかし、課題が投手陣といわれる中、タフィ・ローズ、グレッグ・ラロッカ、アレックス・カブレラなど外国人大砲をかき集めるなど、球団の補強ポイントにもズレがあり、チームを浮上させることはできなかった。

 オリックスの監督交代は2000年以降、早くも7回目。チームを立て直すには育成、強化ができる指導者の下、長いスパンで球団側がバックアップする体制づくりが求められる。