ロサンゼルス・ドジャースの黒田博樹は22日、本拠地のシンシナティ・レッズ戦に先発。メジャー移籍後、最長となる8回を投げて2失点でデビュー登板以来、約1カ月半ぶりの2勝目をあげた。最終回は斎藤隆が締め、セーブを記録。これまで斎藤の救援失敗で2度、黒田の勝ち星が消されてきたが、ようやく2人のリレーが勝利に結びついた。
 メジャーリーグで同一試合で日本人投手が勝利とセーブをマークしたのは初めて。今季10試合目の先発マウンドとなった黒田は2回に1点を先行され、味方が逆転した後の4回にもエドウィン・エンカーナシオンの犠牲フライで同点に追いつかれる。しかし、徐々に調子を上げ、5回以降許した走者はヒットと四球による2人のみ。少ない球数で打たせてとる投球をみせ、8回を99球で乗り切った。

 最終回は斎藤が黒田の好投を受け継ぎ、三者凡退でゲームセット。3連投で2日連続の8セーブ目をあげている。試合は4回に勝ち越したドジャースが小刻みに得点を追加し、5−2で3連勝を飾った。