競馬の祭典「第75回東京優駿(日本ダービー)」(GI・芝2400m)が6月1日、東京競馬場で開催される。JRA発表の前日オッズでは、ディープスカイ(四位洋文騎手)が4.3倍で1番人気、以下マイネルチャールズ(松岡正海騎手)が6.4倍、サクセスブロッケン(横山典弘騎手)が7.0倍で続く。絶対的な存在がいないといわれる今年のダービーを制するのはどの馬か? 出走予定の18頭の中から当HP編集長・二宮清純はレインボーペガサス(安藤勝己騎手)を本命に指名した。
☆二宮清純・大予想☆

 皐月賞馬キャプテントゥーレの不在で、今回は混戦が予想される。本命に推すのはレインボーペガサス。皐月賞では4位だったが、上がりはメンバー最速の34秒3。末脚のキレが抜群で、しかも左回りも得意ときている。よい枠(5枠10番)に入った点も好材料だ。

 対抗はディープスカイ。スピードだけなら間違いなく1番だろう。ただし、2400メートルと距離が伸びて、スタミナが持つか。やや疑問が残る。印をつけた他の3馬に加え、このところ好調のメイショウクオリアも侮れない。無印の馬にも充分チャンスがあるだろう。(談)

☆当サイト・予想☆

 東京地方はレース前日も雨が降り続いた。当日、天候が回復しても馬場は良くないだろう。となるとスピードに乗って先行逃げ切りをはかる展開は難しい。スタミナ勝負になるのではないか。

 その点を踏まえてイチオシはマイネルチャールズ。父ブライアンズタイムの血統は中距離に強く、バテにくい走りをしている。1番人気になりながら3着に終わった皐月賞は先行逃げ切りのレースで持ち味を出せなかった。ここまで7戦ですべて4着以内に入る安定性も買いたい。

 対するはレインボーペガサス。末脚に持続力があり、東京競馬場の長い最後の直線は有利に働くだろう。皐月賞でも猛追で2位とタイム差なしの4位だった。ラストまでもつれれば、きっと伸びてくるはずだ。

 おもしろいのはブラックシェル。今回の舞台、東京競馬場では11日のNHKマイルカップで2位に入った。このレースも皐月賞も上がりのタイムは3番目で末脚は力強い。道悪を苦にしないタイプなのも好材料だ。

 そのNHKマイルカップでブラックシェルを上回り、1着となったのがディープスカイ。最内の1枠1番でロスがない半面、囲まれた場合は末脚を使えない危険性もある。騎乗の四位洋文騎手は昨年のダービーでは、ウォッカで64年ぶりの牝馬Vを決めた。史上2人目のダービー連覇へむけ、その手綱捌きに注目したい。

<第75回東京優駿枠順>

6月1日(日)15時40分発馬
東京競馬場10R、芝2400m
 
○×1[1] ディープスカイ     牡3 57.0 四位洋文
   1[2] サクセスブロッケン  牡3 57.0 横山典弘
  ▲2[3] ブラックシェル     牡3 57.0 武豊
△△2[4] タケミカヅチ       牡3 57.0 柴田善臣
   3[5] アグネススターチ   牡3 57.0 赤木高太
   3[6] モンテクリスエス   牡3 57.0 福永祐一
   4[7] スマイルジャック   牡3 57.0 小牧太
▲  4[8] アドマイヤコマンド  牡3 57.0 川田将雅
△◎5[9] マイネルチャールズ 牡3 57.0 松岡正海
◎○5[10]レインボーペガサス 牡3 57.0 安藤勝己
   6[11]レッツゴーキリシマ  牡3 57.0 幸英明
   6[12]サブジェクト      牡3 57.0 吉田豊
   7[13]ベンチャーナイン   牡3 57.0 武士沢友
   7[14]エーシンフォワード  牡3 57.0 和田竜二
   7[15]フローテーション   牡3 57.0 藤岡佑介
  △8[16]メイショウクオリア  牡3 57.0 岩田康誠
   8[17]ショウナンアルバ   牡3 57.0 蛯名正義
   8[18]クリスタルウイング  牡3 57.0 内田博幸

・印は二宮清純予想、当サイト予想の順
・枠番、馬番、性別・馬齢、斤量、騎手の順に記載
※必ず主催者発表のものと確認下さい。