◇6月8日 ニンジニアスタジアム、3,371人
愛媛FC 0−0 FC岐阜「ターゲットのFWを意識した攻撃と、全体の運動量が足りない」
望月一仁監督が試合後、口にしたのはゴールを奪えなかった攻撃面の課題だった。
岐阜とは第1クールの対戦でディフェンスラインの裏を突き、前半に3得点をあげて快勝している。ところが、敗戦を踏まえて、対策を練った相手に今度はゴールをこじ開けることができなかった。
試合開始から岐阜はサイドバックがしっかり守りを固め、愛媛はサイド攻撃を封じられる。時折、細かいパスをつないで、相手陣内に侵入するシーンも見られたものの、全体的に攻め手を失ったまま時間だけが経過していく。
逆に岐阜はFW片桐淳至、MF高木和正らがボールを持つと、スピードに乗って突破し、愛媛ゴールを脅かす。愛媛にとって、最大のチャンスは前半36分、カウンターから宮原がドリブルで中央を駆け上がり、左サイドのFW横山拓也へ。フリーでボールを受けた横山は相手DFを引き付けながら、逆サイドの宮原へ戻す。しかし、シュートは惜しくもゴールの左へ外れた。
両チーム無得点で折り返した後半は岐阜ペースでスタートする。自陣深くに攻め込まれ、立ち上がりからCKが3本続く。高木の中央突破から岐阜のFW梅田高志に右からシュートを打たれるなど、ヒヤリとするシーンも少なくなかった。
局面を打開したい愛媛はFW田中俊也、FW三木良太を投入。2トップが動き回って、後ろからのボールを受け、岐阜ゴールに迫る。ようやく攻撃にリズムが出始めたところだったが、残された時間は短く、そのままタイムアップとなった。
「今日の試合は我慢できたことだけ」
キャプテンの金守智哉はそう試合を振り返った。確かに守備は粘り強く、岐阜の誇る攻撃陣に得点を許さなかった。一方で点をとることを目標に掲げた第2クールも、ここ2試合ノーゴール。リーグ最小得点(15点)の攻撃力不足は深刻だ。
「もっとボールをシンプルに動かさないと。次も我慢の試合になると思う」(望月監督)
次節は連勝中の水戸ホーリーホック戦。選手・監督も我慢の日々だが、それを応援し、見守るサポーターも想いは同じだ。6月のホームゲームはまだ3試合組まれている。スタジアムに詰め掛けた観客がスッキリと家路につけるゲームを見せてほしいところだ。
<両チームメンバー>
愛媛FCGK 21 多田大介
DF 28 高杉亮太
3 金守智哉
4 南祐三
14 三上卓哉
MF 10 宮原裕司
17 キムテヨン
16 赤井秀一
18 江後賢一 → 22 横谷繁(82分)
FW 8 内村圭宏 → 9 三木良太(75分)
24 横山拓也 → 11 田中俊也(66分)
FC岐阜GK 21 日野優
DF 5 川島眞也
2 深津康太
3 菊池完
6 奈須伸也
MF 27 菅和範 → 20 小島宏美(79分)
28 佐藤聡 → 7 北村隆二(69分)
33 梅田高志
11 高木和正
FW 9 相川信也 → 24 片山真人(66分)
10 片桐淳至
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