元日本代表MF中田英寿氏が主催したエキシビジョンマッチ「+1フットボールマッチ」が7日、横浜・日産スタジアムにて行われた。釜本邦茂氏を指揮官に中田氏をはじめ元日本代表選手が集まった「ジャパンスターズ」と、インテルの監督に就任することが決まったジョゼ・モウリーニョ氏率いる「ワールドスターズ」が対戦し、試合は2−2で引き分けた。
「+1フットボールマッチ」は環境問題や貧困問題などの啓発を目的に行われた。この日、日産スタジアム訪れた観客の数は63143人。中田氏がボールを持った時や、敵陣に深く切り込むたびに大歓声が起きた。

 試合は前半32分、DF名良橋晃(元湘南)のクロスをFW大黒将志(元トリノ)が頭で決めて日本が先制。39分にはMF澤登正朗(元清水)のミドルシュートが決まり2点リードで前半を折り返した。

 後半に入ると「ワールドスターズ」も反撃を開始。Jリーグでプレーした経験を持つFWパトリック・エムボマ、イルハン・マンスズ(両選手共に元神戸)を投入する。すると後半34、36分にイルハンが続けてゴールを決め、同点に追いついた。

 後半36分には「MVPを獲ろうと思っていた」という釜本氏が背番号18をつけてピッチに登場。ドリブル突破を見せるなど若々しいプレーで観客を大いに沸かせた。

 試合後、中田氏は「もう少しいいプレーができるかと思っていた。もう少し盛り上げたかった」と話したが、時折見せるスルーパスなど、現役時代を彷彿とさせるプレーが随所に見られた。今後の試合開催については「今のところは決まっていないが、1回で終わらせることは考えていない」と、第2回の実施に意欲をみせた。