長崎セインツは、河埜敬幸監督
(写真)と岡本克道コーチを6月いっぱいで解任することを発表した。後任は後期が開幕する7月初旬までに発表する。今季より新規参入した長崎は前期シーズン、8勝24敗8分で最下位に終わっていた。アイランドリーグでシーズン途中に監督が交代するのは、初めて。
河埜監督は現役時代、定岡智秋(現高知監督)と二遊間コンビを結成。堅守の二塁手として活躍した。現役引退後はホークスのコーチなどを歴任し、07年から長崎セインツの監督に就任していた。またホークスで主にリリーフだった岡本コーチは、昨年12月より長崎のコーチを務めていた。
アイランドリーグに新規参入した今季の長崎は、元NPBの前田勝宏(元西武)、藤本博史(元オリックス、兼任コーチ)を獲得し、カープドミニカーアカデミーから派遣されたゲレロ、ソリアーノを投手陣に加えるなど、まずは「戦う集団」づくりを目指していた。しかし、戦力不足は否めず、開幕から負けが込む苦しい戦いが続いた。若き右腕の酒井大介が3勝をあげるなど、明るい材料もみえたが、1度も連勝がないまま前期日程を終了した。
チームの低迷に伴って、観客動員数も1試合平均500人強と苦戦。またスポンサー営業でも成績不振を理由に支援を見送るケースが生じるなど、早急なテコ入れ策が必要と球団は判断したようだ。既に6月当初の時点で解任の方針は決まっていたが、前期終了を待っての発表となった。
独立リーグはチームの勝利はもちろん、選手育成や地域密着の活動も求められる。しかし、選手を育て、地域に根付いた球団になるには時間がかかる。わずか半年での首脳陣の刷新は、その観点からベストの選択といえるのか。新体制の発表と後期の巻き返しに注目したい。
<前期全日程を終了> 四国・九州アイランドリーグは25日、前期シーズンの全日程を終了した。4期連続の優勝を果たした香川は全球団から勝ち越す完全V。2位には6月に入って9勝4敗と調子を上げた高知が入った。また新規参入の福岡は同日行われた愛媛とのダブルヘッダーに連勝して、3位に浮上。Aクラスで最初のシーズンを終えた。昨季、前後期ともに2位だった愛媛は4位に転落。以下、徳島、長崎の順だった。
個人では投手部門で西川徹哉が早くも10勝をあげ、リーグ初の20勝投手誕生の期待がかかる。また打撃部門では昨季、精彩を欠いた06年の盗塁王YAMASHIN(高知)が復活。3割4分7厘で打率首位に立っている。昨季、本塁打と打点で2冠王に輝いた丈武(香川)は6本塁打、37打点でいずれもリーグトップの成績。2年連続の2冠達成へ視界良好だ。アイランドリーグは週末の福岡遠征(対福岡ソフトバンク2軍)をはさみ、後期シーズンは7月5日(土)から開幕する。
角野、5安打完封(福岡4勝2敗1分、鳥栖、103人)
愛媛マンダリンパイレーツ 0 = 000000000
福岡レッドワーブラーズ 7 = 00610000×勝利投手 角野(7勝4敗)
敗戦投手 近平(3勝4敗1S)
連勝で福岡が3位確定、愛媛は4位(福岡5勝2敗1分、鳥栖、188人)
愛媛マンダリンパイレーツ 2 = 000002000
福岡レッドワーブラーズ 5 = 13010000×勝利投手 中江(3勝7敗)
敗戦投手 篠原(1勝3敗)
セーブ キム(6S)
<順位表> 勝 負 分 勝率 差 ※前期全日程終了
1.
香川 26 10 4 .743
優勝 2.
高知 22 16 2 .595 5.0
3.
福岡 20 16 4 .556 1.0
4.
愛媛 18 17 5 .514 1.5
5.
徳島 11 22 7 .333 6.0
6.
長崎 8 24 8 .250 2.5
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