ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜が左ひざの痛みのため、故障者リスト(DL)入りした。復帰は最短で7月8日から可能。ただ、本人によると状態は思わしくなく、復帰にはしばらく時間がかかりそうだ。松井のDL入りは今季初めて。
 松井は昨オフ、右ひざの内視鏡手術を受けた。その後遺症が心配された今季だったが、一時は打率首位に立つなど、好調な打撃をみせていた。ここまで69試合に出場し、打率.323、7本塁打、34打点。リーグ3位と波に乗り切れないヤンキースにあって、主力打者としてチームを引っ張っていた。

 しかし、手術した右ひざをかばった影響か、今度は古傷の左ひざ痛を再発。日本時代からの持病に悩まされ、23日のレッズ戦を最後に試合を欠場していた。

 松井の代わりには井川慶がメジャーリーグ昇格を果たした。井川は5月に一度、メジャーに上がったものの、1試合に先発して3回6失点。再び3Aでの再調整を命じられていた。28日のメッツ戦では早速、リリーフで登板機会を与えられ、1回を無失点に封じている。

<松坂、5回無失点で9勝目>

 ボストン・レッドソックスの松坂大輔は28日、敵地での交流戦、ヒューストン・アストロズ戦に先発登板した。肩の違和感から復帰した22日のマウンドでは2回途中7失点KOだったが、この日は5回無失点。チームは6−1で勝利し、松坂は約1カ月ぶりの9勝目(1敗)をマークした。

 復帰第2戦を迎えた松坂は立ち上がりから全開だった。初回を3者連続三振に仕留めると、4回まで2塁を踏ませない投球をみせる。勝利投手の権利がかかった5回こそ、2つの四球を与えて2死満塁となったが、次打者をセカンドフライに打ち取り、ピンチを切り抜けた。

 この試合はナ・リーグ側のホームゲームのためDH制がなく、松坂は打席にも立って、2打席2三振だった。アストロズ・松井稼頭央は右太ももを痛め、故障者リスト入りしているため、日本人対決は実現しなかった。