16日にニューヨークのヤンキースタジアムで開催されるメジャーリーグオールスターゲームに出場するア・リーグ、ナ・リーグの各31選手が発表された。ア・リーグでは外野手部門でイチロー(マリナーズ)がファン投票3位に入り、入団以来8年連続の選出。ナ・リーグでもルーキーの福留孝介(カブス)が同3位で球宴出場を決めた。メジャーのオールスターではファン投票選出選手がスタメンに名を連ねるため、当日は両選手とも先発で出場する予定。
 昨季の球宴でMVPに輝いたイチローはファン投票で201万2912票を集めた。ファンによる選出は3年連続7回目。今季は打率が長く2割台と低迷していたが、7月に入って調子は上向き。7日現在、打率.302、3本塁打、21打点、34盗塁の成績を残している。日米通算3000本安打まで、あと19本とカウントダウンに入っており、球宴後にも達成が見込まれる。チームがダントツの地区最下位に低迷しているだけに、真夏の祭典で存在感を発揮し、自らの記録達成を盛り上げたいところだ。

 ルーキーでオールスターのスタメン入りを果たした福留は299万4935票を獲得。今季はデビュー戦で起死回生の同点弾を放つなど、開幕からカブスの主力打者として活躍している。ここにきて若干数字を落としているものの、打率.287、7本塁打、35打点。4割近い高出塁率で地区首位を走るチームに欠かせない存在となっている。ナ・リーグの外野手で新人が先発出場するのは、56年ぶりの快挙。ナ・リーグから日本人野手が出場するのも初めてとなる。

 なお、今季既に9勝をあげている松坂大輔(レッドソックス)、DH部門でファン投票2位につけながら、故障者リスト入りしている松井秀喜(ヤンキース)はいずれも落選。昨年、大舞台のメンバーに選ばれた岡島秀樹(レッドソックス)、斎藤隆(ドジャース)も出場を逃した。その他の日本人選手の選出もなかった。
 各リーグのファン投票選出選手は以下の通り。

<ア・リーグ>
監督: テリー・フランコナ(レッドソックス)

捕手: ジョー・モウアー(ツインズ) .325、本塁打4、打点37
一塁: ケビン・ヨーキリス(レッドソックス) .308、本塁打13、打点53
二塁: ダスティン・ペドロイア(レッドソックス) .313、本塁打9、打点39
三塁: アレックス・ロドリゲス(ヤンキース) .323、本塁打18、打点50
遊撃: デレク・ジーター(ヤンキース) .281、本塁打4、打点37
外野: ジョシュ・ハミルトン(レンジャーズ) .309、本塁打19、打点84
外野: マニー・ラミレス(レッドソックス) .279、本塁打16、打点53
外野: イチロー(マリナーズ) .302、本塁打3、打点21
DH:  デービッド・オルティス(レッドソックス) .252、本塁打13、打点43

<ナ・リーグ>
監督: クリント・ハードル(ロッキーズ)

捕手: ジオバニー・ソト(カブス) .289、本塁打15、打点52
一塁: ランス・バークマン(アストロズ) .349、本塁打22、打点69
二塁: チェース・アットリー(フィリーズ) .294、本塁打24、打点67
三塁: チッパー・ジョーンズ(ブレーブス) .388、本塁打18、打点50
遊撃: ヘインリー・ラミレス(マーリンズ) .304、本塁打21、打点43
外野: ライアン・ブラウン(ブルワーズ) .284、本塁打21、打点59
外野: アルフォンソ・ソリアーノ(カブス) .283、本塁打15、打点40
外野: 福留孝介(カブス) .287、本塁打7、打点35

※成績は7日現在