25日、南アフリカW杯3次予選の組み合わせ抽選会が当地のダーバンで行われ、4大会連続の本大会出場を目指す日本はバーレーン、オマーン、タイと同じグループ2に入った。同予選はホーム&アウェーで計6試合が行われ、上位2チームが最終予選に進出する。
 まずまずのグループといえるだろう。FIFAランクは日本の33位に対して、オマーンの76位、バーレーンの101位、タイの113位。3カ国とは対戦経験があり、相手のスタイルやアウェーの環境はよく分かっている。オマーンとバーレーンには、それぞれ過去に一度も負けていない。

 ただ、当然、油断はできない。オマーンとは04年のW杯ドイツ大会1次予選で、バーレーンとは05年の最終予選で顔を合わせたが、いずれも1点を争う僅差の勝利だった。両国は中東の国だけあって、身体能力が高い。特に第2シードのバーレーンは、04年のアジア杯で日本をあと一歩のところまで追い詰めている。

 第4シードで最もFIFAランクが低いタイも、瞬発力と巧みなパス回しには定評があり、侮れない存在だ。7月のアジア杯では、優勝したイラクと引き分けている。日本サッカー協会(JFA)の川淵三郎キャプテンは「厳しい組に入った。楽に勝てる相手は一つもない」とコメントを寄せた。2月6日の初戦はタイとアウェーで対戦。9月10日のバーレーンとの最終戦(ホーム)まで6試合を戦う。

 また、今予選ではグループ1が“死のグループ”となった。W杯ドイツ大会ベスト16の豪州(FIFAランク48位)をはじめ、2007年のアジア杯で優勝したイラク(同70位)、W杯日韓大会出場の中国(同85位)とW杯出場経験のある3カ国が入った。中東の強豪カタールも加えて、2枚しかない切符を争う。

◇川淵三郎キャプテンのコメント
「厳しい組に入った。楽に勝てる相手は一つもない。しかし、我々は、この予選を突破しなければならない。何としても突破して最終予選に進む決意でいる。この結果を受けてオシム監督がどう言うかを考えてみたが、彼のようなウィットに富んだコメントが思い浮かばなかった」

◇小野剛・技術委員会委員長のコメント
「どのチームも厳しい戦いを勝ち抜いてきている。楽な試合など一つもない。相手云々ということもあるが、日本のサッカーを妥協なく高めていくという強い気持ちが何よりも重要だ」

◇南アフリカW杯3次予選組み合わせ

【グループ1】
オーストラリア、中国、イラク、カタール

【グループ2】
日本、バーレーン、オマーン、タイ

【グループ3】
韓国、北朝鮮、ヨルダン、トルクメニスタン

【グループ4】
サウジアラビア、ウズベキスタン、レバノン、シンガポール

【グループ5】
イラン、クウェート、UAE、シリア

◇日本のスケジュール

■第1戦(2月6日)
タイ戦(ホーム)

■第2戦(3月26日)
バーレーン戦(アウェー)

■第3戦(6月7日)
オマーン戦(ホーム)

■第4戦(6月14日)
オマーン戦(アウェー)

■第5戦(9月6日)
タイ戦(アウェー)

■第6戦(9月10日)
バーレーン戦(ホーム)