22日、日本サッカー協会(JFA)はJFAハウスで記者会見を行い、急性脳梗塞で順天堂大学浦安病院に入院しているイビチャ・オシム日本代表監督の現況について、田嶋幸三専務理事は「いつもと変わりはない。次のヤマにはまだ入っていないが、ある意味、順調にいっていると思う」と前向きなコメントを発表した。
(写真:会見に臨んだ田嶋幸三専務理事)
 16日未明にオシム監督が自宅で倒れてから、今日でちょうど一週間。今日は休日のために検査は行われず、何も公式の情報もないが、それだけ治療が順調に進んでいると見ていいようだ。田嶋理事は1週間を振り返って、「まるでジェットコースターに乗っているように、色々なことがあってバタバタしたが、オシムさんがヤマを乗り越えているのは良いことだと思う」と語った。反町U-22日本代表監督をはじめとする代表スタッフも五輪出場決定の報告に病院を訪れたという。

 また、妻のアシマさんや長男のアマル氏ら家族が病院、協会関係者やサポーターなどに対して「皆様のご支援は私たちにとって大きな支えとなり、勇気と力を与えて下さるものです。まだ予断を許さない状況が続いていますが、皆様には重ねて御礼を申し上げます」と感謝の声明を発表した。声明には、昨日の五輪出場決定の際、病床のオシム監督にアマル氏が報告をしたことも綴られていた。

 田嶋理事は代表監督の後任人事にも触れて「川淵キャプテンが家族と話し合うために病院に訪れたのは事実。(後任探しに)理解を求めたという言葉がふさわしい。小野技術委員長はしっかりと準備をして、動いてくれている」と語った。