22日、日本サッカー協会(JFA)はJFAハウスで記者会見を行い、急性脳梗塞で順天堂大学浦安病院に入院しているイビチャ・オシム日本代表監督の現況について、田嶋幸三専務理事は「今までと変わらず、意識はない。小康状態が続いている」と語った。
(写真:記者の質問に答える田嶋幸三専務理事)
 病院に午前中に1時間程度滞在した田嶋氏は、昨日に続いて医師団に会うことはなく、家族や通訳からオシム監督の病状に関する情報を得たという。医師団は日常の業務などに追われていて、今は様々な手続きが必要な所見を発表する余裕がないと田嶋理事は明かし、「(オシム監督が入院した直後の)週末は緊急を要したため、所見を出して頂いた。今後、何か動きがあった時には、すぐに報告したい」と語った。

 昨日に北京五輪出場を決めたU-22日本代表にも触れ、「アマル氏が、病院の別室のテレビで試合を観た直後、オシム監督に(五輪出場を)報告してくれた。病院側には『(ICUのオシム監督に)3分でいいから会わせてくれ』と言ったそうだ」と話した。

 また、川淵キャプテンが帯状疱疹のために一週間の静養をとることを明らかとした。広報部の発表によれば「入院するほどではないので、自宅で療養する」という。田嶋理事は「(帯状疱疹の症状は)昨日の夕方から出た。それでも、昨日の試合(北京五輪最終予選最終戦サウジアラビア戦)は観たいと。選手の激励と慰労をしたかったようだ。オシム監督に一番思い入れがあった人だから、疲労がたまっていたのかもしれない」と語った。