香川オリーブガイナーズが5日、高松・サーパススタジアムで巨人(2軍)と交流試合を行った。香川は1点を先制されたものの、丈武の2打席連続本塁打で逆転。投手陣も巨人打線を6安打2失点に封じ、3−2で勝利をおさめた。

 先制したのは巨人。3回、香川の守備のミスに乗じて、満塁のチャンスから隠善智也がタイムリーを放つ。しかし、香川は4回、大学生・社会人ドラフト1巡目ルーキー村田透からレフトへソロアーチ。1−1の同点に追いついた。
 なおも7回、香川は丈武の2打席連続のソロホームランなどで2点を勝ち越し。その後の巨人の反撃を隠善のホームランによる1点のみに封じて逃げ切った。

 元香川の深沢和帆は8回裏に凱旋登板。先頭の洋輔に内野安打を打たれるも、結局3人で香川の攻撃を終わらせた。今季よりスリークォーター気味に腕をさげ、剛球投手のイメージからは変わったが、古巣相手に結果を残した。これでアイランドリーグ勢は6月の福岡ソフトバンク(2軍)戦から対NPB4連勝。6日は西条ひうち球場で愛媛が巨人を迎え撃つ。

 塚本、6回4安打1失点の好投(サーパス、7,101人)
巨人(2軍)          2 = 001000001
香川オリーブガイナーズ 3 = 00010020× 
[巨] 古川−村田透−リン−川口−深沢
[香] 塚本−松居−金子−橋本
本塁打    (巨)隠善ソロ
        (香)丈武ソロ2

<長崎、前田投手兼コーチが監督代行に>

 長崎セインツは、後期より指揮を執ると発表した島田誠臨時監督を総監督とし、前田勝宏投手兼任コーチを投手兼監督代行とすることを決定した。島田総監督は既にテレビ、ラジオ出演等のスケジュールが埋まっており、当初から後期の全試合で指揮を執れないことを明らかにしていた。島田総監督はこの週末の後期開幕の2連戦もベンチ入りが難しく、今後もチームをバックアップする役割にとどまる見込みだ。

 また、長崎は後期に予定していたビッグNスタジアムでの4試合をすべて佐世保野球場での開催に振り替えると発表した。ビッグNスタジアムは長崎市内にあり、最大25,000人が収容できる県内最大級の球場。しかし、球場使用料等でコストがかかることがネックとなり、経営的な判断により、球場を変更せざるを得なくなった。当初予定されていた7月25日〜27日の対香川戦、8月16日の対徳島戦はいずれも18時試合開始で佐世保球場で行われる。

 長崎は新体制の一環として発表した池田和隆氏(日本ウェルネススポーツ専門学校硬式野球部総監督)の就任も本人が辞退したことで見送りとなっている。島田総監督がチームに常時、帯同できないことも就任前から予想されていた。育成を重視する独立リーグにとって指導者の役割は重要だ。成績不振を理由に河埜敬幸前監督を解任した割に、チームの勝利はもちろん、夢を目指す選手たちにとって万全の体制となったかは甚だ疑問だ。

 またビッグNスタジアムでのゲームを佐世保に振り替えたことで、県都・長崎市内での試合は後期わずかに1試合となった。前期に実施されたビッグNスタジアムでの試合は観客動員が伸び悩んだとはいえ、アクセスや球場周辺の人口を考えれば、もっとも集客が見込める球場だ。県民にその存在をアピールするには最適の場所だと言えるだろう。球場使用料の問題は長崎のみならず、他県でも起こっている事例だ。県民球団として地域全体から支えられるチームになるには時間がかかる。自治体の協力を得ることも含め、短期的な判断のみならず、長期的な視点を持つことも忘れてはならない。
 
◇7月5日(土)
 山口、走者一掃の勝ち越し3点打(徳島1勝1敗、大洲、856人)
徳島インディゴソックス  10 = 022000303
愛媛マンダリンパイレーツ  6 = 110020200
勝利投手 片山(2勝8敗)
敗戦投手 高木(4勝6敗)
本塁打   (徳)小松崎2号2ラン
       (愛)大津1号ソロ

 監督代行・前田が締め、新体制で白星発進(長崎1勝、藤崎台、420人)
福岡レッドワーブラーズ  3 = 001100100
長崎セインツ        4 = 00000103×
勝利投手 前田(4勝1敗3S)
敗戦投手 角野(7勝5敗)
本塁打   (福)國信2号ソロ、西村悟2号ソロ


<愛媛、長崎に各1名入団、香川・グラタンが退団>

 愛媛マンダリンパイレーツは練習生としてチームに帯同していた新川秀逸内野手(八戸大中退)と選手契約を結ぶと発表した。背番号は6。また長崎セインツは森部英人内野手(嘉麻市バーニングヒーローズ)の入団を発表した。森部は長崎セインツの前身である佐世保ドリームスターズへの在籍経験もある。背番号は10。

 香川オリーブガイナーズは昨年よりオーストラリアから派遣されていたトッド・グラタン投手が退団すると発表した。帰国して学業に専念するため。また故障のためオーストラリアに帰国しているトム・ブライス選手の来日時期が依然、未定であることも明らかになった。

【入団】
愛媛マンダリンパイレーツ
<内野手>
新川秀逸(にいかわ・しゅういち)右投右打、正則学園高−八戸大(中退)、20歳

長崎セインツ
<内野手>
森部英人(もりべ・ひでと)右投左打、稲築志耕館高−福岡工業大−DTJ−佐世保ドリームスターズ−福岡ブラッサムズ−嘉麻市バーニングヒーローズ、28歳

【退団】
香川オリーブガイナーズ
<投手>
 トッド・グラタン(2年目) 今季登板なし

<7月6日(日)の予定> ( )内は予告先発
西条ひうち球場     巨人2軍−愛媛 13時30分
土佐山田スタジアム  高知(西川)−香川(福田) 14時
かきどまり野球場   長崎(土田)−福岡(中江) 14時


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