9日、北京五輪前哨戦である女子バレーボールワールドグランプリ決勝リーグが横浜アリーナで開幕した。日本はアテネ五輪銅メダルのキューバと対戦。高さとパワーのある相手にスピードで挑んだ日本は第1セットを奪い、幸先よいスタートを切った。しかし、その後は3セットを連取され、初戦を白星で飾ることはできなかった。
(写真:第1セット、4本のサービスエースを決めたWS栗原)

キューバ 3−1 日本
(19−25、25−23、25−18、25−19)
 第1セットの中盤、WS栗原恵のサーブが効果的に決まり、4連続ポイントを奪った。これで勢いに乗った日本はその後もWS高橋みゆきのブロックアウト狙いのスパイクが決まるなどスピードあふれたバレーを展開しリードする。最後もWS栗原がスパイクを決め、日本が第1セットを先取した。

 しかし、第2セットを惜しくも2点差で奪われた日本は、第3セットも攻守にわたってキューバの高さに苦しみ、連取される。続く第4セットはレセプションなどミスが相次ぎ、自らリズムを崩した。結局、最後まで立て直すことができなかった日本は、セットカウント1−3で逆転負け。初戦を白星で飾ることはできなかった。

 試合後、柳本晶一監督は次のように述べた。
「自分たちのかたちでいいリズムをつくれば、1セットのような展開にもっていくことができるという手ごたえはつかめた。しかし、イージーミスが多かった。特にレセプションが崩れた時に連続失点する。レセプションが崩れても、そこで(悪い流れを)切る力が必要だ」

 明日の第2戦は米国と対戦する。第1セットのようなスピードあふれたバレーを最後まで持続できるかが勝敗をわけそうだ。