8日、日本サッカー協会(JFA)は北京オリンピック女子サッカーに出場する代表メンバー18名を発表した。
 佐々木則夫監督と五輪3大会目の出場となる澤穂希(日テレ)ら4選手が会見に臨み、澤は「選ばれて光栄です。一歩でもメダルに近づけるようにがんばりたい」とあと29日にせまった五輪本番への決意を語った。
(写真:五輪にちなんで、5人で輪を作る佐々木監督と4選手)
 北京で戦う「なでしこジャパン」の陣容が明らかになった。アテネに続き2大会連続出場する選手が9名とメンバーの半数を占め、経験豊かな選手が揃った。会見の冒頭で佐々木監督は「世界のトップクラスと戦うために個として、そしてチームとして勝ちうる選手をエントリーした」と今回の選考基準を語った。

 チームの中心となるのは1996年アトランタ、2004年のアテネに続き3回目の五輪出場となる澤だ。今年2月に行われた東アジア選手権ではMVPを獲得、代表戦通算68ゴールをあげている日本のエースだ。

「初めて出場したアトランタは出るだけで満足だった。アテネではケガとの闘いで納得できる動きが出来ず後悔している。今回は3度目の正直で、誰よりも五輪に対して強い思いがある。だんだん成績があがってきているので、今回は結果にこだわりたい」。最終予選でも3ゴールを挙げている29歳は準々決勝で敗退した前回以上の結果を目指すことを誓った。
(写真:3度目の五輪への意気込みを語る澤選手)

 なでしこジャパンは24日にオーストラリア女子代表と、29日にアルゼンチン女子代表とそれぞれ親善試合を行い、北京オリンピックでは開会式前の8月6日にニュージーランド女子代表との初戦を迎える。
その他、会見に出席した各選手のコメントは以下のとおり。

池田浩美(TASAKI):「選ばれなかった仲間の分も一生懸命戦わなければならない。自分たちのサッカーに納得するのは難しいが、少しでも自分がそう思えるような戦いをしたい」

安藤梢(浦和):「小さい頃からの夢だったオリンピックに出場できて光栄です。世界に自分の力となでしこの力をアピールしたい」

荒川恵理子(日テレ):「色んな人に支えられてここまで来れた。その人たちのためにも自分の力を発揮できるようにがんばりたい」


【北京五輪女子代表選手】
GK
福元美穂(24、岡山湯郷Belle)
海堀あゆみ(21、INACレオネッサ)
DF
池田浩美(32、TASAKIペルーレ)
柳田美幸(27、浦和レッズレディース)
安藤梢(25、浦和レッズレディース)
近賀ゆかり(24、日テレベレーザ)
矢野喬子(24、浦和レッズレディース)
岩清水梓(21、日テレベレーザ)
MF
加藤興恵(30、日テレベレーザ)
澤穂希(29、日テレベレーザ)
原歩(29、INACレオネッサ)
宮間あや(23、岡山湯郷Belle)
阪口夢穂(20、TASAKIペルーレ)
宇津木瑠美(19、日テレベレーザ)
FW
荒川恵理子(29、日テレベレーザ)
丸山桂里奈(25、TEPCOマリーゼ)
大野忍(24、日テレベレーザ)
永里優季(20、日テレベレーザ)

※( )内は年齢、所属

【五輪日程】
グループリーグ
8月6日(水) ニュージーランド戦
8月9日(土) アメリカ戦
8月12日(火) ノルウェー戦