8日、サッカー女子のグループリーグ6試合が行われた。グループGの日本はアメリカに0−1で敗れた。

【女子サッカー】 勝ち点1のままで、決勝T進出は厳しく
◇グループG
日本代表 0−1 アメリカ代表
【得点】
[米]カルリ・ロイド(27分)
 世界ランキング1位のアメリカは、なでしこジャパンにとって前回アテネ大会で準々決勝で敗れた因縁の相手。過去の対戦成績は0勝16敗3分けと勝ち星を挙げたことはないが、グループリーグ突破を果たすには落とせない試合となった。

 試合は前半開始早々から実力で上回るアメリカが、日本ゴールに襲い掛かる。前半7分には右サイドからのクロスで決定機を作られるが、DF近賀ゆかりが必死のクリアを見せ、ピンチを凌ぐ。日本も前半14分にはゴール前にくさびに入ったFW大野忍からはたいたボールを近賀が強烈なシュート。惜しくもゴール左に外れたが、苦手の相手に積極的な姿勢を見せる。

 その後は一進一退の攻防が続いたが、前半27分、アメリカのDFステファニー・コックスが左サイドのスペースに走りこみクロスを上げる。ボールはFWに合わず流れるが、ペナルティエリアの外側に走り込んできたMFカルリ・ロイドが右足で豪快なボレーシュートを放ち、ゴール左隅に突き刺さる。日本は初戦に続き先制点を許す厳しい展開になった。

 日本も前半33分にはFW永里優季が右サイドの角度のないところからシュートを放つなど攻めの形を作るが、ゴールは奪えず前半45分を1点ビハインドで折り返す。

 後半立ち上がりは日本ペースとなる。ツートップの大野、永里が相手DFの裏を突き、チャンスを作る。2分に永里、5分にMF澤穂希がシュートを放つが得点を奪えない。

 時間が進むにつれ、徐々に流れは日本からアメリカに傾く。波状攻撃で日本ゴールに襲いかかるが、GK福元美穂の攻守もあり、追加点を踏みとどまる。

 後半途中からFWの丸山桂里奈と原歩を投入し、攻撃に厚みを加えるが攻めの形は作れず同点弾を叩き込むことはできない。残り10分を切ったところでDFを一枚落とし、FW荒川恵理子をピッチに送りパワープレーに出るが、最後まで堅守のアメリカDFを崩すことができず、0−1で勝ち点を手にすることはできなかった。  

 この結果を受け、日本は勝ち点1のままとなり、決勝トーナメント進出は極めて厳しくなった。12日にグループリーグ最終戦でノルウェーと対戦する。

  
<日本代表出場メンバー>

GK
福元美穂
DF
近賀ゆかり
池田浩美
→荒川恵理子(83分)
岩清水梓
柳田美幸
MF
安藤梢
→丸山桂里奈(62分)
宮間あや
澤穂希
阪口夢穂
→原歩(65分)
FW
大野忍
永里優季