フェンシングの男子フルーレ個人で、アテネ五輪9位の太田雄貴(京都ク)が、日本フェンシング界初のメダルとなる銀メダルを獲得した。
 太田は準々決勝で世界ランキング1位のペーター・ヨピッヒ(ドイツ)を15−12で下しベスト4進出を決めると、準決勝では前回アテネ五輪の銀メダリスト、サルバトーレ・サンツォ(イタリア)に15−14の僅差で勝利、決勝進出を決めた。
 決勝では昨年の世界選手権銅メダリスト、ベンヤミン・クライブリンク(ドイツ)と対戦。第1セット1−3、第2セット終了時点で3−9とリードを許す。
 第3セット、6−14から3連続でポイントを獲得するなど点差を詰めたが及ばず、9−15で敗れた。

 同じく男子フルーレ個人に出場した千田健太(宮城ク)は1回戦で国堅劉(香港)に15−6で勝利したが、2回戦でベンヤミン・クライブリンク(ドイツ)に10−15で敗れた。

太田雄貴選手のコメント
「アテネ五輪で9位になってから、スランプに陥った時期もあった。銀メダルはよくやった結果だと思う。初めてメダルが獲れて嬉しい」