10日目の注目はなんといっても早朝にスタートする女子マラソンだ。前回大会金メダル・野口みずき(シスメックス)の欠場は残念だが、日本勢の土佐礼子(三井住友海上)、中村友梨香(天満屋)の2選手が出場する。世界トップのレベルを誇る日本の女子マラソン、3大会連続金と5大会連続メダルへの期待は大きい。
 マラソンが終われば、次は午前中から始まる女子レスリングと競泳にテレビのチャンネルを合わせたい。63キロ級の伊調馨(綜合警備保障)は連覇に挑む。アテネも含め、6年間、世界では無敵の女王。今回も金メダルの最右翼だ。前回銅の浜口京子(ジャパンビバレッジ)が出場する73キロ級には強豪が揃う。世界選手権3位の実績をもつエレーナ・ペレペルキナ(ロシア)との初戦がポイントだろう。

 競泳では男女400メートルメドレーリレー決勝が実施される。男子では平泳ぎで2冠連覇を達成した北島康介(日本コカ・コーラ)が2大会連続のメダルへ日本チームを牽引する。今大会限りでの引退を表明しており、このメドレーリレーが彼にとってのラストスイムとなる。

 昼下がりは卓球を見よう。女子団体の3位決定戦。日本代表は韓国代表と銅メダルをかけて激突する。1次リーグではミスが出て敗れたとはいえ、元々の実力は互角。敗者復活戦で強豪・台湾を破った粘りを出せば、日本卓球界初のメダルがみえてくる。

 夕方からは男子体操の種目別の床とあん馬が行われる。個人総合で銀メダルを獲得した19歳の内村航平(日体大)が今大会3つ目のメダルを目指す。またあん馬では冨田洋之(セントラルスポーツ)が出場する。個人総合で落下して4位に終わった悔しさをぶつけてほしい。

 夜は陸上だ。ハンマー投の室伏広治(ミズノ)が連覇への投てきを開始する。昨夏の大阪世界陸上を制したイワン・チホン(ベラルーシ)などライバルも多く、ハイレベルな争いが予想される。いずれにしても朝から晩まで日本勢のメダル獲得に沸く1日になりそうだ。

<注目競技のテレビ中継予定>

【女子マラソン】
08:00〜 日本テレビ系列
【競泳】男女400メートルメドレーリレーなど
10:55〜 NHK総合
【ソフトボール】日本対ベネズエラ
12:54〜 テレビ東京系列、NHK衛星第一
【女子卓球】日本対韓国(3位決定戦)
15:30〜 テレビ東京系列
【レスリング】女子フリースタイル63キロ級、72キロ級決勝
17:00〜 NHK総合
【体操】男子種目別(床、あん馬)
18:30〜 テレビ東京系列、NHK衛星第一
【陸上】男子ハンマー投げ決勝など
18:56〜 テレビ朝日系列
【女子バレーボール】日本対中国
21:00〜 NHK教育

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