29日、日本サッカー協会(JFA)は10月9日に新潟・東北電力スタジアムで行われる国際親善試合UAE戦と15日に埼玉スタジアムで行われる南アフリカW杯最終予選ウズベキスタン戦に出場する日本代表26名を発表した。DF森重真人(大分)、FW岡崎慎司(清水)、興梠慎三(鹿島)、森島康仁(大分)の4名が代表に初選出され、出場停止処分の解けたFW大久保嘉人(神戸)や北京五輪組のMF香川真司(C大阪)が代表に復帰した。
(写真:会見に臨む犬飼基昭JFA会長、岡田武史代表監督)
 今月6日にアウェーで行われた最終予選初戦で勝利を収めた日本代表は、10月15日にホーム初戦を迎える。岡田武史日本代表監督は、「最終予選は一戦一戦、目の前の試合に勝たなくてはいけない。どんなことがあってもウズベキスタンを破りたい」と必勝の構えで臨む姿勢をみせた。

 大事なホーム初戦で初めて日本代表に名を連ねるのは、いわゆる北京五輪世代の若い選手たちだ。岡田監督は「代表には練習する時間もなく、アウェーでは新しい選手を試すことは難しい。ホームの試合を大切にしたい」、「調子がよく手元でチャレンジさせたいメンバーを選んだ」と4名を招集した理由を述べた。

 また、代表復帰する大久保について「得点(する能力)という点で非凡なものを持っており期待している。できれば退場しないでほしい」と冗談を交えながらもFWの決定力不足が解決していない現状で、その得点能力に期待をかけていた。

 日本代表は「キリンチャレンジカップ2008」と銘打った9日のUAE戦の後、メンバーを絞り込み15日のウズベキスタン戦に臨む。岡田監督の言葉通り、ホーム初戦で勝ち点3を収め今後の最終予選を優位に戦っていきたい。

<日本代表メンバー26人>

GK
川口能活(ジュビロ磐田)
楢崎正剛(名古屋グランパス)
川島永嗣(川崎フロンターレ)
DF
中澤佑二(横浜Fマリノス)
高木和道(清水エスパルス)
田中マルクス闘莉王(浦和レッズ)
駒野友一(ジュビロ磐田)
阿部勇樹(浦和レッズ)
長友佑都(FC東京)
森重真人(大分トリニータ)
内田篤人(鹿島アントラーズ)
MF
中村俊輔(セルティック)
稲本潤一(フランクフルト)
遠藤保仁(ガンバ大阪)
中村憲剛(川崎フロンターレ)
青木剛(鹿島アントラーズ)
今野泰幸(FC東京)
長谷部誠(ヴォルフスブルク)
香川真司(セレッソ大阪)
FW
玉田圭司(名古屋グランパス)
巻誠一郎(ジェフユナイテッド千葉)
佐藤寿人(サンフレッチェ広島)
大久保嘉人(ヴィッセル神戸)
岡崎慎司(清水エスパルス)
興梠慎三(鹿島アントラーズ)
森島康仁(大分トリニータ)

<11月にシリア戦との国際親善試合>

 11月13日(木)に行われる「キリンチャレンジ2008 〜ALL FOR 2010!〜」の大会概要が発表され、日本代表はシリア代表と神戸・ホームズスタジアムで対戦することとなった。
(写真:左から犬飼会長、斎藤キリンビバレッジ代表取締役社長、岡田監督)

 会見の席上で岡田監督は「アウェーのカタール戦直前に、中東の相手と試合を組めることはありがたい。海外組は参加しないので、選手の層を厚くするチャンスと考えたい。これまでの親善試合とは違い、(今さら)チームに新しい発見がないことを祈っている」と監督独特の言い回しで、シリア戦での狙いを口にした。

 日本代表は11月13日の試合の後、19日にアウェーで行われる最終予選第3戦カタール戦に臨む。

<キリンチャレンジカップ2008>
◇11月13日(木)
日本代表 × シリア代表   19:20キックオフ
ホームズスタジアム(神戸)