10日、巨人がヤクルトに3−1で競り勝ち、昨季に続いてのリーグ優勝を達成。1位でクライマックスシリーズ進出を決めた。
 8日の阪神との直接対決に勝った巨人は、最大13あったゲーム差をひっくり返し、首位に浮上。これで巨人に優勝マジック2が点灯した。巨人が東京ヤクルトに勝ち、阪神が横浜に敗れたため、18年ぶりの連覇が決まった。
 巨人・グライシンガー、横浜・ゴンザレスの先発で始まったこの試合、4回表に阿部慎之助の一発で巨人が先制するも、その裏、ヤクルトは畠山和洋のタイムリーで同点に追いつき、試合を振り出しに戻した。

 しかし、巨人は5回表2死三塁から相手バッテリーのミスで1点を勝ち越すと、6回裏には再び阿部のタイムリーニ塁打でダメ押しの1点を追加した。投げてはグライシンガーが9回2死まで1失点に抑え、最後はクルーンが青木宣親を二ゴロに打ち取り、ゲームセット。優勝マジックを1とした。

 一方、横浜と対戦した阪神は、金本知憲と関本賢太郎の一発攻勢で5回まで3点をリードする。ところが、先発の下柳剛が1死後、突然崩れ、1四球2安打で満塁としてしまう。バッターボックスには本塁打王を狙う村田修一。ここで阪神はアッチソンにスイッチしたが、これが裏目に出た。アッチソンは村田をカウント2−1と追い込むものの、4球目の内角高めのストレートをレフトスタンドへ運ばれ、逆転を許す。

 なんとか追いつきたい阪神だったが、あと1点が遠かった。3−4のまま、試合は最終回へ。2死ながらランナーを三塁に進めるも、関本の打球はライトへ。横浜の吉村裕基がボールをグラブに収めた瞬間、巨人の2年連続32回目の優勝が決定した。