ナショナルリーグのリーグチャンピオンシップは13日、第3戦が行われ、連敗スタートとなったロサンゼルス・ドジャース(西地区優勝)がフィラデルフィア・フィリーズ(東地区優勝)を7−2で破った。ドジャース先発の黒田博樹は7回途中まで5安打2失点。ディビジョンシリーズに続き、ポストシーズン2連勝をおさめた。
 今季9勝ながら1年間、安定した投球をみせてきた日本人ルーキーがチームの危機を救った。2回に1点を失ったものの、3回から6回までは4イニングをパーフェクト。3回には頭部付近の投球に対して両軍がベンチを飛び出す場面もあったが、全く動じなかった。疲れのみえた7回に3連打で1点を失って降板したとはいえ、フィリーズに傾いていたチャンピオンシップの流れをとどめるには充分の内容だった。

 ドジャースは初回、レッドソックスからシーズン途中に移籍したマニー・ラミレスのタイムリーを皮切りに一挙5点を奪う。2回にもラファエル・ファーカルのソロ、4回はノーマー・ガルシアパーラのタイムリーで追加点をあげ、前半で試合を決めた。黒田をリリーフした救援陣も相手に反撃を許さず、対戦成績を1勝2敗とした。

 なお、フィリーズの田口壮は6回、代打で出場。黒田と日本人対決を演じたが、ショートゴロに倒れた。第4戦は14日に行われる。

◇ナ・リーグ
 本拠地で快勝、連敗ストップ(ドジャース1勝2敗、ドジャー・スタジアム)
フィラデルフィア・フィリーズ 2 = 010000100
ロサンゼルス・ドジャース   7 = 51010000×
勝利投手 黒田(1勝0敗)
敗戦投手 モイヤー(0勝1敗)
本塁打   (ド)ファーカル1号ソロ

【田口成績】
 1打数0安打
第1打席 遊ゴロ