メジャーリーグのプレーオフ・リーグチャンピオンシップは14日、アメリカンリーグ第3戦とナショナルリーグ第4戦がそれぞれ行われた。ア・リーグはタンパベイ・レイズ(東地区優勝)がボストン・レッドソックス(ワイルドカード)を9−1で破り、対戦成績を2勝1敗とした。ナ・リーグはフィラデルフィア・フィリーズ(東地区優勝)がロサンゼルス・ドジャース(西地区優勝)を7−5で下し、3勝1敗でリーグ制覇に王手をかけた。
レッドソックスの本拠地フェンウェイパークに場所を移した第3戦、前の試合をサヨナラで制したレイズは打線が爆発し、快勝をおさめた。
1点を先行して迎えた3回、無死1塁から岩村明憲がレフトへの2塁打を放ち、チャンスを広げる。続くB.J.アップトンがグリーンモンスター越えの3ランを叩き込んでリードを広げた。
試合の主導権を握ったレイズは8回にロッコ・バルデリ、9回はカルロス・ペーニャに一発が飛び出し、ダメを押した。岩村は7回にも2塁打を放ち、5打数2安打だった。レッドソックス岡島秀樹の登板はなかった。
ガーザ、7回途中1失点の好投(レイズ2勝1敗、フェンウェイ・パーク)
タンパベイ・レイズ 9 = 014000031
ボストン・レッドソックス 1 = 000000100
勝利投手 ガーザ(1勝0敗)
敗戦投手 レスター(0勝1敗)
本塁打 (タ)アップトン2号3ラン、ロンゴリア2号ソロ、バルデリ1号3ラン、ペーニャ1号ソロ
【岩村成績】
5打数2安打
第1打席 遊ゴロ
第2打席 レフト二塁打
第3打席 空振三振
第4打席 レフト二塁打
第5打席 一ゴロ
<フィリーズ王手、田口は代打出場>
前日の第3戦を落としたフィリーズは二転三転の展開を制した。2点を先行したフィリーズだったが、直後に1点を返され、5回にもマニー・ラミレスのタイムリーなどで2点を失って逆転を許す。
6回に同点としたものの、その裏、ケーシー・ブレークのソロにミスも重なり、2点を勝ち越される。ドジャースペースで迎えた8回、フィリーズはシェーン・ビクトリノが起死回生の同点2ラン。さらにマット・ステアーズの2ランも飛び出し、一気に4点を奪って再逆転に成功した。こうなると絶対的な守護神ブラッド・リッジを擁するフィリーズが圧倒的有利。8回途中から登板したリッジは最後まで投げきり、ワールドシリーズ進出へ残り1勝と迫った。
なおフィリーズの田口壮は6回、1死1、3塁のチャンスで代打として登場。ライトの前方へ落ちそうな打球を放ったが、右翼手のファインプレーに阻まれ、タイムリーとはならなかった。第5戦は1日の休養をはさみ、16日に行われる。
15年ぶりリーグ制覇へ王手(フィリーズ3勝1敗、ドジャー・スタジアム)
フィラデルフィア・フィリーズ 7 = 200001040
ロサンゼルス・ドジャース 5 = 100022000
勝利投手 マドソン(1勝0敗)
敗戦投手 ウエード(0勝1敗)
セーブ リッジ(3S)
本塁打 (ド)ブレーク1号ソロ
(フ)ビクトリノ1号2ラン、ステアーズ1号2ラン
【田口成績】
1打数0安打
第1打席 右飛