アメリカンリーグのリーグチャンピオンシップは19日、第6戦が行われ、第5戦で7点差を逆転したボストン・レッドソックス(ワイルドカード)がタンパベイ・レイズ(東地区優勝)を4−2で下し、対戦成績を3勝3敗として逆王手をかけた。レッドソックスの岡島秀樹はリードした直後の6回から2番手として登板。2イニングを無失点に抑え、勝利に貢献した。レイズの岩村明憲は4打数0安打に終わった。
 レギュラーシーズンから激しく地区首位を争ってきた両軍の戦いは、ついに第7戦に雌雄を決することになった。
 先制したのはホームに戻ってきたレイズ。初回、打撃好調のB.J.アップトンのソロホームランが飛び出す。しかし、直後の2回、ケビン・ヨーキリスの一発でレッドソックスが同点に追いつくと、3回には内野ゴロの間に1点を勝ち越した。

 だが、レイズも5回、9番ジェーソン・バートレットがレフトスタンドに叩き込み、試合は再び振り出しに戻る。試合の主導権がどちらに転ぶか見えない中、流れを決めたのは不振の男の一打だった。6回、レッドソックスは2死無走者から9番ジェーソン・バリテックがライトへソロアーチ。ここまでリーグチャンピオンシップ音なしだったスイッチヒッターが勝ち越し点をたたき出す。

 なおもレッドソックスは第5戦の3ランで調子を取り戻したデービッド・オルティスのヒットで1点を追加。2点をリードして投手を先発のジョシュ・ベケットから岡島へスイッチした。
 マウンドに上がった岡島は四球1つを与えたものの、まったく危なげない投球で、2回を無安打無失点に封じる。リーグチャンピオンシップではここまで3試合とも無失点の左腕が、この日もきっちり役割を果たした。

 こうなるとレッドソックスは勝利にむかって一直線。最終回は守護神のジョナサン・パペルボンが簡単に3人でレイズの攻撃を終わらせて、2年連続のリーグ制覇へあと1勝と迫った。最終の第7戦は同じくトロピカーナ・フィールドで20日に行われる。

 バリテック、勝ち越し弾(レッドソックス3勝3敗、トロピカーナ・フィールド)
ボストン・レッドソックス 4 = 011002000 
タンパベイ・レイズ    2 = 100010000
勝利投手 ベケット(1勝0敗)
敗戦投手 シールズ(0勝2敗)
セーブ   パペルボン(2S)
本塁打   (ボ)ヨーキリス2号ソロ、バリテック1号ソロ
       (タ)アップトン4号ソロ、バートレット1号ソロ

【岩村成績】
 4打数0安打
第1打席 空振三振
第2打席 二飛
第3打席 三ゴロ
第4打席 空振三振