創立は1901年。今大会に出場するクラブでは、欧州代表のミラン(1899年)に次いで歴史が長い。本拠地は2600メートルの高地にあるメキシコのパチューカ。05年に半年間、FW福田健二(現スペインリーグ2部ラスパルマス)が在籍していた。
長らく低迷の時期が続いたが、98年に1部へ昇格。翌99年にリーグを初制覇した。02年には北中米カリブ海(CONCACAF)チャンピオンズカップで初優勝。2006年の南米カップ戦『コパ・スダメリカーナ』では招待クラブに関わらず、頂点に立つなど進境著しいチームだ。
この4月、クラブW杯の出場権をかけて、CONCACAFチャンピオンズカップの決勝でドイツW杯メキシコ代表を7人抱える名門チーバス・グアダラハラ(メキシコ)と戦った。第1戦(アウェー)を2−2で折り返すと、第2戦(ホーム)も0−0。延長戦の末に突入したPK戦を7−6で制し、5シーズンぶり2度目の優勝を果たして日本行きのチケットを手に入れた。
高い攻撃力がウリである。今季のCONCACAFチャンピオンズカップでは6試合で10ゴールを記録。ヒューストン・ダイナモ(米国)との準決勝第2戦では、5ゴールを奪った。
前線のトライアングル、メキシコ代表の新鋭FWファン・カルロス・カチョ(25)、アルゼンチン人のFWクリスチャン・ヒメネス(26)、コロンビア代表FWアンドレス・チティーバ(28)の技術が高い。特に注目したいのがチティーバ。左利きの技巧派で、スピードのあるカチョ、ヒメネスの両アタッカーへ決定的なパスを送る。
目指すは、CONCACAF代表初の決勝進出だ。05年のデポルティボ・サプリサ(コスタリカ)、06年のクラブ・アメリカ(メキシコ)と同代表は過去2大会連続で準決勝で涙をのんでいる。まずは、9日の準々決勝でアフリカ代表のエトワール・サヘルを倒し、南米代表のボカ・ジュニアーズへの挑戦権を獲得したい。
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