◇11月8日 ニンジニアスタジアム 2,485人
ロアッソ熊本 1−0 愛媛FC【得点】
[熊本] 高橋(6分)
月曜日に駒場で浦和と互角に渡り合った愛媛の姿は、そこになかった。「この試合が浦和戦以上に大事」。キャプテンのDF金守智哉は、そう語っていた。だが、その決意をチームとして結果に結びつけられなかった。
愛媛は浦和戦から大きくメンバーを変更した。2トップは高さのある若林学、スピードのある横山拓也が久々の先発。ボランチは青野大介、宮原裕司がコンビを組み、左サイドには千島徹が約2年2カ月ぶりのスタメン入りを果たした。
しかし、新布陣は立ち上がりから出鼻をくじかれる。前半6分、カウンターから右サイド奥深くに侵入したDF市村篤司を経たクロスボールがゴール前へ。そこへ飛び込んだのはリーグ得点ランク2位のFW高橋泰だった。愛媛DFと競り合いながらも体で押し込まれ、不用意な失点を許す。
早く自分たちのペースをつかみたい愛媛だが、熊本は攻守の切り替えが速く、ボールを失うケースが目立つ。ようやく訪れたチャンスは前半21分。ロングフィードが相手選手に当たって敵陣に転がったところを宮原が抜け出し、ゴールへ突進する。しかし、宮原の選択はシュートではなくパス。後ろから上がってきた千島のシュートはゴール左にそれた。
後半に入っても愛媛はサイドチェンジで局面を打開しようと試みる。左から右への展開からセンターバックの金守がクロスを送り、横山が頭で合わせる場面もあったが、同点ゴールは生まれない。次第にターゲットとしていた若林にボールがおさまらなくなり、全体の運動量も低下した。「今季は後半でエンジンがかからず、ズルズルいってしまう」(金守)。典型的な今シーズンの悪いパターンにはまった愛媛は今シーズン39試合で16回目の無得点。勝てば、13位浮上というチャンスもみすみす逃した。
これで勝負をかけた第3クールは2勝6敗3分。望月一仁監督が「少なくても5分の成績で終わりたい」としていたクールの負け越しが決まった。愛媛は次節(23日)、9位のアビスパ福岡と対戦する。
<両チームメンバー>
愛媛FCGK 1 川北裕介
DF 13 関根永悟
3 金守智哉
28 高杉亮太
14 三上卓哉
MF 10 宮原裕司 → 22 横谷繁(71分)
27 青野大介
16 赤井秀一
7 千島徹 → 18 江後賢一(HT)
FW 30 若林学
24 横山拓也 → 8 内村圭宏(62分)
ロアッソ熊本GK 21 小林弘記
DF 15 市村篤司
3 河端和哉
16 矢野大輔
24 車智鎬 → 6 福王忠世(58分)
MF 26 山本翔平
27 宮崎大志郎
22 吉井孝輔
FW 18 中山悟志
11 高橋泰
32 木島良輔 → MF 10 斉藤紀由(78分)
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