9日、日本サッカー協会(JFA)は2009年日本代表スケジュールを発表し、2010年南アフリカW杯アジア最終予選を含む全12試合が組まれることになった。日程発表の場には犬飼基昭JFA会長、岡田武史代表監督らが出席し、それぞれ日本代表への08年での戦いへの評価や来年にむけての抱負を語った。
(写真:左から犬飼基昭JFA会長、岡田武史代表監督) 09年、日本代表にとって最大目標であるW杯出場権獲得に向けた臨戦態勢が明らかになった。最終予選は2月にホームで行われるオーストラリア戦を皮切りに、3月、6月で計5試合が組まれている。その他の公式戦は1月にアジア杯予選イエメン戦とバーレーン戦、11月に香港戦がある。これらの試合について、岡田監督は「09年はW杯予選とアジア杯予選と大事な戦いがたくさんある。当然勝ち抜けなければいけない大会だ」と語った。
5月には09年で30回大会を迎えるキリンカップが、オーストラリア戦直前の2月にはそれぞれキリンチャレンジカップ2009と銘打って国際親善試合が行われる。
2月に対戦するフィンランド戦について、犬飼会長は「仮想オーストラリアとして全く不足のない相手」とし、今年9月にドイツ戦を試合間際まで苦しめた相手だけに、日本との試合に期待を寄せた。会長は今年の岡田ジャパンの戦いぶりについても触れ、「試合を重ねるごとに監督の狙いが明確になってきている。今後が非常に楽しみ」と就任からちょうど1年の岡田監督にエールを送った。
一方、岡田監督は「今の代表は監督の理想型の何割くらいの出来か?」という質問に対し、「理想は常に追い求めるもので、追いついたと思ってもまた足りない部分が出てくる。試行錯誤しながらもようやくここまでたどりついたが、自分のコンセプトを叶えるチームまでは足りていない。自分の感覚ではまだまだダメだと思っている。選手たちにも先日のミーティングでそのように伝えています」と辛口だった。
代表が始動するのは1月10日、鹿児島県指宿で行われる合宿から。09年は南アフリカへの道だけでなく、本大会で上位を狙うチームにするためにも岡田ジャパンにとって大切な1年となる。南アW杯を実り多きものにするためにも、直前期となる来年、岡田監督が「足りていない」と感じる部分を成熟させていってもらいたい。
◇W杯アジア最終予選スケジュール■第4戦(2009年2月11日) オーストラリア戦(横浜)
■第5戦(3月28日) バーレーン戦(埼玉)
■第6戦(6月6日) ウズベキスタン戦(アウェー)
■第7戦(6月10日) カタール戦(横浜)
■第8戦(6月17日) オーストラリア戦(アウェー)
◇AFCアジアカップ2011予選スケジュール■第1戦(2009年1月20日) イエメン戦(熊本)
■第2戦(1月28日) バーレーン戦(アウェー)
■第3戦(11月14日) 香港戦(ホーム)
■第4戦(11月18日) 香港戦(アウェー)
<キリンチャレンジカップ2009> ◇2月4日(水)
日本代表 × フィンランド代表 19:20キックオフ
国立競技場(東京)
<キリンカップ2009> ◇5月27日、29日、31日 ※日本代表は2試合
会場未定