18日、「クラブワールドカップ2008」5位決定戦が横浜国際競技場で行なわれ、開催国枠で出場のアデレード(オーストラリア)がアフリカ代表のアルアハリ(エジプト)をを1−0で下し5位となった。前半7分にアデレードがクリスティアーノの強烈なミドルシュートで先制。その後は一進一退の攻防が続くが、両者決め手を欠きスコアは動かず、アデレードが逃げ切った。

◇12月18日、横浜
アルアハリ 0−1 アデレード
【得点】
[アデ] クリスティアーノ(7分)
 試合が動いたのは前半6分。センターサークル付近の左サイドからのスローインを受けたアデレードFWクリスティアンがドリブルで持ち込み、右足でミドルシュートを放つ。ボールはほぼ無回転のままアルアハリゴールを襲い、GKアミル・アブデルハミド懸命のセーブも及ばずゴールネットを揺らした。

 アデレードはこの試合で3試合目となる。これまで戦ってきた相手はニュージーランド、日本のクラブ。5位決定戦ではエジプトのクラブとの対戦となったが、クラブW杯で他地区の相手と試合をするのは実質的にはこの試合が初めて。世界を相手に戦える5位決定戦はモチベーションの高い試合となった。

 一方、アルアハリは立ち上がりから押され気味だったが、FWモハメド・アブータリカを軸に30分過ぎからは主導権を握った。前半終了までアデレード陣内深くでプレーする時間が続いたがゴールを奪えず1−0で試合を折り返した。

 後半に入っても積極的に攻めたのはアルアハリだった。アフリカ王者の意地を見せるべく、アデレードゴールに向かっていく。しかしフィニッシュの精度を欠き無得点のまま時間だけが過ぎていく。ゴールがなければ徐々に攻撃のスピード、ペースは落ちていってしまうもの。先日の準々決勝で延長を含む120分を戦った疲労もあったのか、段々と動きに鋭さが無くなっていった。

 試合はこのまま1−0で終了し、アジア2位ながら開催国枠で出場を果たしたアデレードが、アフリカ王者を下し5位という成績を修めた。