21日、「クラブワールドカップ2008」3位決定戦が横浜国際競技場で行なわれ、アジア代表のガンバ大阪が北中米カリブ海代表のパチューカ(メキシコ)を1−0で下し、大会3位の座に就いた。Jリーグクラブとしては昨年の浦和レッズに続き2年連続の3位。ガンバは前半29分に山崎雅人のゴールで先制しリードを奪う。後半に入るとパチューカがボールを支配する場面が多く、ガンバゴールに迫ったが守備陣が必死の守りをみせ無失点で試合を終え逃げ切り勝ちを収めた。

◇12月21日、横浜
パチューカ 0−1 ガンバ大阪
【得点】
[ガ] 山崎雅人(29分)
 3位決定戦は攻撃的な両クラブの対戦となった。序盤から中盤での激しい主導権争いが繰り広げられた。遠藤保仁が中盤の下がり目に入る布陣で試合に臨んだガンバは、遠藤の展開力を武器に幾度かチャンスを作っていく。

 先制点が入ったのは前半29分。右サイドに開いたMF橋本英郎からFW播戸竜二へパスを通す。それを播戸がダイレクトではたき浮き球のパスを我出す。そこへFW山崎雅人が走りこみ右足でシュート。パチューカゴール右隅に決まり1−0とする。その後両クラブとも相手ゴールに迫る決定力を欠き、前半を1−0で折り返す。

 後半になると、ボールをつないだのはパチューカだった。ボール支配率は66%とガンバを圧倒。特に終盤はガンバに攻撃の機会を与えず一方的に攻めた。しかし、ガンバも必死の守りを見せ、このまま試合終了。3位決定戦を制し、昨年の浦和レッズに続いてJリーグ勢がクラブW杯で3位に入った。

 試合後、西野朗監督は「ガンバが目標とするポゼッションサッカーをパチューカがやっていた。彼らのスタイルにはリスペクトしたい。3つの大陸のチームを相手にして得るものの多い大会だった。今日の試合の最後はアップアップの状態だったが選手はそれだけ力を出しきったということ。この大会での経験は大きいと思う」とクラブW杯での戦いぶりを振り返った。