30日、日本サッカー協会(JFA)は2月4日(水)に国立競技場で行われる国際親善試合フィンランド戦と11日(祝・水)に横浜国際競技場で行われる南アフリカW杯最終予選オーストラリア戦に出場する日本代表25名を発表した。先日行われたアジア杯予選では招集されなかったMF中村俊輔(セルティック)、松井大輔(サンテティエンヌ)、FW大久保嘉人(ヴォルフスブルグ)ら海外組や、負傷のためメンバーから外れていたDF田中マルクス闘莉王(浦和)が代表に復帰を果たした。
(写真:会見に臨む岡田武史代表監督)
 2月11日に行われるオーストラリ戦では、中村俊や闘莉王といった岡田JAPANの中核メンバーが顔を揃え、必勝態勢で試合に臨むことになる。岡田武史監督は「オーストラリアはアジアの中でトップレベルの実力があるチーム。ゴール前に張り付いている(格下の)チームに勝つことを目標にしてきたのではなく、彼らのようなチームと勝つために今までやってきた。自分たちの成果が見られるので、楽しみにしている」とオーストラリア戦に懸ける意気込みを語った。

 今回の代表メンバーで最大の不安要素はGKだろう。長年日本ゴールを守り続けてきた川口能活(磐田)、楢崎正剛(名古屋)の2名が負傷のため招集されていない。W杯最終予選で川口、楢崎以外の選手がゴールマウスを守るのは04年1次予選シンガポール戦の土肥洋一(現・東京V)以来5年ぶりとなる。アジア杯予選では川島がゴールマウスを守ったが、2試合ともに失点しており先発の座は保証されていない。「(今回招集した)3名は十分に代表でやれると思って選んでいるので心配はしていない」と語った岡田監督。守護神2人の負傷は、川島ら3名にとって願ってもないチャンスだ。川口、楢崎に続く新守護神が誕生するかにも注目したい。

 日本代表は「キリンチャレンジカップ2009」と銘打った4日のフィンランド戦の後、海外組が合流し、11日のオーストラリア戦に臨む。28日に行われたバーレーン戦(アウェー)で完敗した岡田JAPANだが、フィンランド戦で先日のアウェー戦での嫌なイメージを払拭し、大一番に臨みたいところだ。

<日本代表メンバー25人>

GK
都築龍太(浦和レッズ)
川島永嗣(川崎フロンターレ)
菅野孝憲(柏レイソル)
DF
寺田周平(川崎フロンターレ)
中澤佑二(横浜F・マリノス)
高木和道(ガンバ大阪)
田中マルクス闘莉王(浦和レッズ)
駒野友一(ジュビロ磐田)
長友佑都(FC東京)
安田理大(ガンバ大阪)
内田篤人(鹿島アントラーズ)
MF
中村俊輔(セルティック)
橋本英郎(ガンバ大阪)
稲本潤一(フランクフルト)
遠藤保仁(ガンバ大阪)
中村憲剛(川崎フロンターレ)
松井大輔(サンテティエンヌ)
今野泰幸(FC東京)
長谷部誠(ヴォルフスブルグ)
香川真司(セレッソ大阪)
FW
玉田圭司(名古屋グランパス)
巻誠一郎(ジェフユナイテッド千葉)
大久保嘉人(ヴォルフスブルグ)
田中達也(浦和レッズ)
岡崎慎司(清水エスパルス)