19日、日本サッカー協会(JFA)は3月28日(土)に埼玉スタジアム2002で行われる南アフリカW杯最終予選バーレーン戦に出場する日本代表24名を発表した。2月のオーストラリア戦ではメンバーから外れていた矢野貴章(新潟)や金崎夢生(大分)が代表に復帰、負傷のため戦列を離れていた楢崎正剛(名古屋)もメンバー入りした。
(写真:会見に臨む原博実技術委員長と岡田武史代表監督)
 昨年10月のウズベキスタン戦、今年2月のオーストラリ戦とホームで2試合連続ドローに終わっている岡田JAPANは、必勝を期して28日のバーレーン戦に臨む。岡田監督はバーレーン戦について「ホームでの戦いで、(最終予選を突破するために)勝負をかけなければいけない試合」と強調し、「リスクをとってでも点を取ることを考えて24名を選んだ」とバーレーン戦のメンバーについて語った。Jリーグ開幕戦から好調の矢野と金崎が復帰したことについては「二人ともチームのやり方を理解している。特に矢野は引いた相手に対して飛び込んでいける、点を獲りにいくために必要な選手」と述べた。

 バーレーンと岡田JAPANは2勝2敗と五分の成績。この点について「特にやりづらい感覚はない。2回の敗戦は今のメンバーとは異なる布陣でのこと。いやらしいチームであることは確かだが、自分たちが力を出せば勝てない相手ではない」「勝つことしか考えていない」と岡田監督は28日の試合に向け、強気の発言に終始した。

 また、左足首を負傷していた楢崎が復帰した一方、これまで負傷がなければ選出されていた川口能活(磐田)がメンバーから漏れた。「楢崎はリーグでも如何なく力を発揮して、負傷以前のコンディションに戻っている。川口については、チームの状態がよくないこともあり本調子に戻ってない」と現在の2人の状態を分析、万全の態勢に戻りつつある楢崎の活躍に期待していた。

 日本代表は今後、24日から短期合宿を行いバーレーン戦に臨む。ホーム戦で2試合連続のドローに終わっているだけに、28日の試合は勝ち点3が絶対条件の試合となる。会見では勝つことへのこだわりを見せた岡田監督。豪州戦では選手交代のカードを2枚しか切らず、消極的な采配を見せていた。バーレーン戦では、会見での意気込みどおり、勝ち点3獲得に徹する姿勢を貫いてもらいたい。

<日本代表メンバー24人>

GK
楢崎正剛(名古屋グランパス)
都築龍太(浦和レッズ)
川島永嗣(川崎フロンターレ)
DF
寺田周平(川崎フロンターレ)
中澤佑二(横浜F・マリノス)
田中マルクス闘莉王(浦和レッズ)
駒野友一(ジュビロ磐田)
阿部勇樹(浦和レッズ)
長友佑都(FC東京)
内田篤人(鹿島アントラーズ)
MF
中村俊輔(セルティック)
橋本英郎(ガンバ大阪)
遠藤保仁(ガンバ大阪)
中村憲剛(川崎フロンターレ)
松井大輔(サンテティエンヌ)
今野泰幸(FC東京)
長谷部誠(ヴォルフスブルグ)
金崎夢生(大分トリニータ)
香川真司(セレッソ大阪)
FW
玉田圭司(名古屋グランパス)
大久保嘉人(ヴォルフスブルグ)
田中達也(浦和レッズ)
矢野貴章(アルビレックス新潟)
岡崎慎司(清水エスパルス)