日本で3番目のプロ野球独立リーグとなる関西独立リーグが27日、開幕した。京セラドームで行われた大阪ゴールドビリケーンズと神戸9クルーズの開幕戦は神戸が5−0で勝利。歴史的1勝をマークした。ドームには1万1592人の観客が詰めかけ、注目度の高さがうかがえる結果となった。
 エース西川、8回5安打無失点(神戸1勝)
神戸9クルーズ        5 = 000002012
大阪ゴールドビリケーンズ 0 = 000000000
勝利投手 西川(1勝0敗)
敗戦投手 土肥(0勝1敗)

 試合は序盤、大阪の先発・土肥翔治、神戸先発の西川徹哉が譲らない投手戦をみせた。土肥が5回まで神戸打線を1安打に抑えれば、西川も4安打で無失点で試合を折り返す。ゲームが動いたのは6回、神戸は無死満塁のチャンスで4番・若林春樹がレフト前へ先制のタイムリー。なおも内野ゴロの間に1点を追加し、2点を先行した。

 さらに神戸は8回の今井政司のタイムリー、9回は武田陽介の2点タイムリーでリードを着実に広げる。最終回は8回までゼロに抑えた西川に代わり、男性に交ざってプレーする初の女性プロ野球選手、吉田えりがマウンドへ。打者2人に四球と三振の内容でデビュー登板を終えた。最後はBCリーグ・富山でクローザーを務めていた小園司が締め、神戸が開幕を白星スタートで飾った。終わってみれば、昨季四国・九州アイランドリーグで最多勝に輝いたエースの好投、香川でクリーンアップを打っていたこともある4番の先制打と独立リーグ出身選手の活躍が目立ったゲームだった。
 
 27日には紀州レンジャーズと明石レッドソルジャーズの試合が和歌山の紀三井寺公園野球場(13時)で行われ、その後も4球団で前期36試合、後期36試合のリーグ戦を展開する。前後期のチャンピオン同士は初代年間王者をかけてチャンピオンシップを戦い、10月にはアイランドリーグ、BCリーグの各優勝チームと、独立リーグ日本一の座を争うグランドチャンピオンシップが計画されている。なお、今季のアイランドリーグは4月4日(土)、BCリーグは4月11日(土)にスタートする。