米男子ゴルフの祭典「マスターズ」は日本時間13日、最終日を迎え、6位タイでスタートした片山晋呉は5バーディー、1ボギーの内容でスコアを4つ伸ばし、通算10アンダーの4位に入った。日本勢では2001年に伊沢利光が4位になって以来、史上最高タイの成績。初出場の今田竜二も4バーディー、1ボギーで通算2アンダーとして20位タイに順位を上げた。注目の優勝争いは12アンダーでアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)とケニー・ペリー、チャド・キャンベル(ともに米国)の3者が並び、プレーオフへ。1、2ホール目をパーでまとめたカブレラが南米勢として初優勝をおさめた。
 これまでの片山の自己ベストは06年の27位タイ。昨年は8オーバーで予選落ちだった。今年は4日中3日間、アンダーパーをマークする大躍進。マスターズに照準に合わせ、入念な準備をしての参戦が結果となって表れた。

 前日に続き、2番でバーディを奪って波に乗った。前半を2バーディー、1ボギーで折り返すと、13番のパー5で第2打をグリーンに乗せる。イーグルこそならなかったが、2パットでバーディとし、順位を上げていく。16番ではあわやホールインワンかと思われる会心のショットをみせ、この日4つ目のバーディー。さらに、最終18番もピンから6メートルのバーディーパットを確実に沈め、最高の形で4日間の戦いを締めくくった。

 片山は16位以内に入り、来年の出場権を獲得。追い上げが期待されたタイガー・ウッズ(米国)は8番でイーグルをみせるなど、一時は首位に1打差に迫ったが、17番、18番と連続ボギーと崩れ、通算8アンダーで6位タイに終わった。