アジアサッカー連盟(AFC)は29日、マレーシア・クアラルンプールのAFCチャンピオンズリーグ2009(ACL)準々決勝の組み合わせ抽選会を行なった。Jリーグ勢で勝ち残っていた名古屋グランパスと川崎フロンターレの2クラブは同じQF2に入り、いきなり準々決勝で直接対決することとなった。
 9月23日からノックアウトステージに入るACLは、準々決勝で日本勢同士が潰し合うという対戦カードになってしまった。今大会で名古屋はグループリーグE組を1位通過し、ベスト16で水原三星ブルーウィングス(韓国)を2−1で下している。一方の川崎FはグループリーグH組を2位で通過、ベスト16で前回王者のガンバ大阪に3−2で逆転勝ちを収め、8強入りを果たした。

 Jクラブ同士の対決について、名古屋のドラガン・ストイコビッチ監督は「Jリーグで戦う川崎フロンターレと対戦できることを光栄に思う。同じリーグで常にしのぎを削っている相手同士なので試合はとてもタフなものになるだろう」と語り、川崎Fの関塚隆監督は「また日本勢と戦うのか! というのが率直な感想。ただどこが開いてでも、とにかく我々はアジアの頂点に立つために、ひとつひとつ勝利をつかみ、勝ちあがっていくだけのこと」とコメントした。

 ACLでの日本勢の直接対決はこれで3度目。08シーズン準決勝ではガンバが浦和レッズを、前述の今大会ベスト16でフロンターレがガンバを下している。名古屋と川崎FのJリーグでの通算対戦成績は5勝2敗2分と川崎Fに分があり、09シーズン第4節の対戦では、3−1でフロンターレが勝利を挙げている。

 ACLは9月の準々決勝の後、10月21、28日の準決勝を経て、決勝戦は11月7日に東京・国立競技場で行われる。ACL優勝チームはアジア代表として、12月にUAE(アラブ首長国連邦)で予定されているFIFAクラブワールドカップへの出場権を得る。

<AFCチャンピオンズリーグ準々決勝> (左からホーム、アウェー)
【第1戦】
◇9月23日(水)
川崎フロンターレ(日本) × 名古屋グランパス(日本)
ブニュドコル(ウズベキスタン) × 浦項スティーラーズ(韓国)
ウム・サラル(サウジアラビア) × FCソウル(韓国)
◇9月24日(木)
パフタコール(ウズベキスタン) × アルイテハド(サウジアラビア)

【第2戦】
◇9月30日(水)
アルイテハド × パフタコール
名古屋グランパス × 川崎フロンターレ
浦項スティーラーズ × ブニュドコル
FCソウル × ウム・サラル