グラクソ・スミスクライン株式会社が運営する喘息情報ウェブサイト「Zensoku.jp」にて、当HP編集長・二宮清純がナビゲーターを務める対談シリーズ「二宮清純のゼンソク人間学」が好評配信中です。幼い頃から喘息に悩まされてきた二宮が、病気を克服して活躍しているスポーツ選手や各界の著名人などのゲストと対談。喘息をいかに乗り越えるかというテーマで話を進める中で、この病気への理解を深め、患者さんを勇気づけることを目指しています。現在、元競泳選手の山本(旧姓千葉)すずさん、近畿大学医学部内科学教室教授の東田有智先生との対談を公開中です。
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 当サイトでは山本さんとの対談の一部をご紹介します。
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 症状で明日の天気がわかる!?

二宮: 山本すずさんは現役時代、強豪ひしめく競泳の自由形で世界選手権銅メダル(1991年)やバルセロナ五輪6位(1992年)など、世界を相手に戦ってきました。一時は国内で無敵の速さだったすずさんに喘息というイメージは全く感じられませんでした。発症はいつ頃ですか?

すず: 定かではないのですが、5、6歳頃です。私には兄が2人いますが、一番上の兄も1歳にならないうちに喘息にかかっています。2番目の兄だけが元気でした。

二宮: 私の場合はヒーヒーと高い音が出て、気管が狭まり、本当に苦しかったのですが、すずさんは?

すず: 私も似たような感じですね。決まって夜中の2時、3時になると発作が起こる。昼間は比較的落ち着いているのに、夜になると寝られないくらい苦しい時がありました。夜中に救急病院へ両親に連れて行かれたこともあったんです。

二宮: 他に発作が起きるタイミングは?

すず: 気圧が下がると苦しくなりましたね。台風が来るとか、雨が降る前の日は、天気予報よりも早く察知できました。

東田: 喘息の患者さんは環境の変化に対して過敏に反応し、喘息コントロールが悪化する方が多くいらっしゃいます。台風や梅雨時の気圧や気温の変化のほか、タバコなどの煙や急に冷気を吸い込んだりした時にも気道が敏感に反応し、発作の原因になります。

二宮: すずさん自身は、喘息の原因は何だとみていますか?

すず: 今、近くにお住まいの方には申し訳ないのですが、実家の空気が合わなかったのかもしれません。小学校を卒業して、進学のために東大阪に引っ越したとたん、症状が改善しました。

二宮: 気温の低さも関係したのでしょうか?

すず: 実は競泳のトレーニングなどでカナダで暮らしていた時期もあったのですが、実家より寒いところだったのに症状は出ませんでした。いまだに実家に帰ると、鼻がグズグズするんですよ。実家といっても何度か引っ越しているので、家が古いとかいう家自体の問題(ハウスダストなど)である可能性は低いです。
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 対談の後編は8月20日に更新します。また今後は、サッカー日本代表FWの岡崎慎司選手(清水)や大相撲の鳴戸親方(元横綱・隆の里)もゲストとして登場予定。どうぞお楽しみに!
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