ボストン・レッドソックスの田澤純一投手が17日、敵地のテキサス・レンジャーズ戦でメジャーリーグ昇格後、2度目の先発を果たした。田澤は2回にイアン・キンスラーのソロを浴びると、3回にもキンスラーにタイムリーを許すなど、計3点を失う。6回は先頭のテイラー・ティーガーデンに一発を打たれ、この回途中で降板。6回途中4安打4失点の内容で2敗目(1勝)を喫した。試合はレッドソックスが3−4で敗れた。
 前回、尻上がりに調子をあげ、初先発初勝利をあげた田澤だが、この日は最後まで制球に苦しんだ。立ち上がりは四球がらみで、いきなり無死1、2塁のピンチを迎える。1死後、4番マーロン・バードのセカンドライナーでランナーが飛び出して併殺打。ここはなんとかピンチを脱する。

 しかし、1点をもらった2回、キンスラーにカウント0−3からストライクを取りにいったところを狙い打たれ、同点弾を許してしまう。3回には2死1塁から、ジョシュ・ハミルトンへの初球が高めに入り、センターへのタイムリー2塁打。続くハミルトンにもタイムリーを許し、この回、2点を追加された。

 4回、5回も田澤は四球を与えてランナーを背負う苦しいピッチング。そして2−3と1点ビハインドで迎えた6回、先頭のティーガーデンに痛いソロを浴びる。さらに次打者にもヒットを打たれたところで、ベンチは岡島秀樹へのスイッチを告げた。結局、5回3分の0を投げて10安打3四球ながら失点は4。スターターとして5回まで踏ん張った点は評価できるが、現在の力ではボールが甘くなればメジャーの打者を封じることは難しいのも事実だ。

 レッドソックスはア・リーグ東地区で首位ニューヨーク・ヤンキースと7.5ゲーム差の2位。ワイルドカード争いでも、この日対戦したレンジャーズに逆転された。熾烈な終盤戦に突入するチームの中で、再びルーキーにチャンスは巡ってくるのか。