オリックスの西川雅人(元愛媛)が、30日の埼玉西武戦(京セラドーム)で2度目の1軍登板を果たした。1−1と同点の6回、2番手でマウンドへ上がった西川は、先頭のボカチカにストレートが甘く入り、レフトスタンドへ勝ち越し本塁打を浴びる。結局、西川は1回2安打1失点の内容で降板し、これが決勝点となったため、NPB初黒星を喫した。試合は6−2で西武が勝利した。
 リリーフで2回パーフェクトと最高のデビューから4日、今度は一転してNPBの厳しさを教えられる結果となった。ビハインドの展開で登場した前回登板とは異なり、今回は1−1と同点の場面。「勝負どころで行ってもらうかも」と語っていた大石大二郎監督の言葉通り、自身のピッチングによっては勝利投手が転がってくるかもしれない大事な場面だった。

 しかし、1球の失投を狙い打たれた。カウント0−1からの2球目、ボカチカに投じたストレートはキャッチャーの構えより中に入り、高い。昨季78試合の出場ながら20本塁打をマークした強打者は、これを逃さなかった。一閃したバットから放たれた打球はあっという間にレフトスタンドへ。痛恨の被弾で西川は勝ち越し点を献上してしまう。

 ただ、本塁打を打たれた後は片岡易之を146キロのストレートでセカンドゴロに仕留めるなど、落ち着いた投球をみせる。2死から中島裕之に高めのボールをセンター前にはじき返されたものの、後続を断って最小失点で1イニングを投げきった。わずか1球のコントロールミスで敗戦投手となったが、大崩れしなかった点は次につながる。デビュー戦後、西川は「1軍の雰囲気は全然違うが、1回投げてホッとした。これからもっといいピッチングをしたい」と語っていた。次回に雪辱を期待したい。

◇8月30日(日)
 古卿、先制犠飛&2ランで3打点(高知5勝2敗、佐世保、610人)
高知ファイティングドッグス 10 = 152100001
長崎セインツ           3 = 001010001
勝利投手 吉川(9勝5敗)
敗戦投手 松田(2勝1敗)
本塁打   (高)中村5号ソロ、古卿3号2ラン
       (長)林8号ソロ

 スクイズで勝ち越し 終盤に逆転(愛媛4勝3敗、大洲、756人)
福岡レッドワーブラーズ  3 = 000300000
愛媛マンダリンパイレーツ 9 = 01010034×
勝利投手 近平(8勝7敗)
敗戦投手 大澤(2勝1敗2S)
セーブ   入野(2勝0敗4S)
本塁打   (愛)檜垣5号ソロ

 4番・河原、4安打3打点の活躍(徳島4勝2敗、サーパス、795人)
徳島インディゴソックス  4 = 010010200
香川オリーブガイナーズ 1 = 000000010
勝利投手 平野(6勝7敗1S)
敗戦投手 佐藤(0勝2敗)
本塁打   (徳)河原1号ソロ

<順位表> 勝  負  分  勝率   差 
1.長崎   13  9  3  .591
2.香川   12  9  2  .571  0.5
2.高知   12  9  5  .571    0
4.福岡   13 11  1  .542  0.5
5.徳島   9  14  3  .391  3.5
6.愛媛   8  15  2  .348  1.0