オランダ相手に完敗喫す 〜国際親善試合〜
5日、オランダ・エンスヘーデで国際親善試合が行われ、日本代表はオランダ代表と対戦した。日本は立ち上がりから積極的な守備でペースを掴み、オランダのお株を奪う中盤のつなぎで相手ゴールに迫った。しかし、主導権を握り続けるものの決定機を作るには至らず、0−0のまま前半を折り返した。後半に入るとホームのオランダが高い位置からプレッシャーをかけリズムを作る。徐々に押しはじめたオランダが先制点を奪ったのは後半34分、CKからの混戦で押し込んだのはロビン・ファンペルシ(アーセナル)。強烈なシュートがゴールに突き刺さり均衡が崩れた。さらに38分、41分にも追加点を加えたオランダが日本を完封し、世界トップレベルの力を見せつけた。日本は前半の運動量が持続せず後半は防戦一方となり、今後に課題を残した。
スタミナ切れで後半3失点(エンスヘーデ)
オランダ代表 3−0 日本代表
【得点】
[オ] ロビン・ファンペルシ(69分)、ヴェズレイ・スナイデル(73分)、クラース・ヤン・フンテラール(86分)
日本と対戦したオランダは現在FIFAランキング3位の強豪。来年の南アフリカW杯でも優勝候補の一角に数えられる。欧州各国リーグのトップチームに所属するスター選手たちが今回の試合でも多く招集された。ヨーロッパ地区最速で本大会出場を決めているだけに、日本との親善試合はW杯の本番を見据えた1戦といえる。
玉田圭司(名古屋)、岡崎慎司(清水)をツートップに据えるフォーメーションで試合に臨んだ日本代表。トップ下には中村憲剛(川崎F)、右サイドには中村俊輔(エスパニョル)が入り、これまでW杯予選で起用されてきたメンバーがスタメンに名を連ねた。注目された本田圭佑(VVVフェンロ)は先発から外れた。
試合では立ち上がりから日本が主導権を握る。高い位置からのプレスが効き、オランダに攻撃の形を作らせない。特に遠藤保仁(G大阪)、長谷部誠(ヴォルフスブルグ)の二人がオランダの司令塔ヴェズレイ・スナイデル(インテル)を押さえ込み、ボールの供給源を効果的に絶った。
一方の日本は、左SB長友佑都(F東京)が積極的に攻撃参加し、中盤から効果的なパスが出される。ミドルレンジからのシュートも何本か放ち、攻め上がりのリズムは悪くなかった。前半45分を終えてシュート数はオランダの3本に対し、日本の7本。強豪国とのアウェー戦とは思えない互角以上の内容で、前半を折り返した。
だが、後半に入ると形勢は逆転しオランダがボールを回し始める。特に20分を過ぎてからは目に見えて日本選手の運動量は落ちた。攻めても守っても後手に回る部分が増え、危険な場面が生まれ始める。
そして迎えた後半24分。右CKからのクリアボールをニヘル・デヨング(マンチェスター・シティ)が拾い、左サイドへスルーパス。開いたエライロ・エリア(ハンブルク)からの折り返しを落ち着いてトラップしたロビン・ファンペルシ(アーセナル)が豪快に左足でシュートを叩き込んだ。
さらにその4分後。ゴール正面でボールを受けたスナイデルがDF3人に囲まれながら右足でミドルシュートを放つ。ボールはゴール左隅に吸い込まれ、あっという間に2点差をつけられてしまった。
前半は攻撃の形を組み立てた日本も、後半に入るとチャンスらしいチャンスを作り出すことはできなかった。後半開始から投入された本田もサイドで孤立する場面が多く見受けられ、攻撃で貢献する場面は皆無に等しかった。
この試合で最も気になったのは、日本のスタミナ切れだ。序盤は高い位置からプレスをかけ主導権を握ることに成功したものの、後半20分過ぎからは完全に足が止まった。世界の実力国を相手に90分間プレッシャーをかけ続けることは難しい。今日の完敗は今後のゲームプランを再考するためにもよい薬となりそうだ。
後半終了間際にも、途中出場のクラース・ヤン・フンテラール(ACミラン)にダメ押し点を決められ、0−3で試合終了。初めてのオレンジ軍団との対戦は、完敗の結果に終わった。
試合後「攻めでも守りでも、一つでもピースが抜け甘いところが出るとダメ。セットプレーや崩されない場面で失点してしまったのは痛かった。攻めこんだ場面でもペナルティエリア内に入ってからの動きが物足りない」と厳しい表情で語った岡田武史監督。中村俊は「(オランダには)崩さなくても得点できる強さがある。後半20分すぎたあたりからどう戦うかが今後の課題」と口にした。
オランダと日本では、攻撃の質に大きな差があった。前半、7本のシュートを放った日本だが、決定的なシュートは1本もなかった。対するオランダはチャンスを確実にものにした。特に2点目は、ほとんど守備陣を崩すことなくスナイデルの個人技だけで決めていた。日本が世界を相手にする上で足りないものを、改めて提示された試合だった。
世界のトップチームと初めて戦った岡田JAPANに突きつけられた結果は、0−3いう非情なものだった。このスコアは世界から見た日本代表への正当な評価だったように思える。現実としてこの結果を受け止め、少しでも収穫の多い遠征としたい。4日後にはガーナ代表との試合が迫っている。今日の完敗をどう消化するのか、岡田JAPANの修正力をみせてもらいたい。
(大山暁生)
<日本代表出場メンバー>
GK
川島永嗣
DF
中澤佑二
田中マルクス闘莉王
内田篤人
長友佑都
MF
遠藤保仁
長谷部誠
中村憲剛
→興梠慎三(71分)
中村俊輔
FW
岡崎慎司
玉田圭司
→本田圭佑(46分)
スタミナ切れで後半3失点(エンスヘーデ)
オランダ代表 3−0 日本代表
【得点】
[オ] ロビン・ファンペルシ(69分)、ヴェズレイ・スナイデル(73分)、クラース・ヤン・フンテラール(86分)
日本と対戦したオランダは現在FIFAランキング3位の強豪。来年の南アフリカW杯でも優勝候補の一角に数えられる。欧州各国リーグのトップチームに所属するスター選手たちが今回の試合でも多く招集された。ヨーロッパ地区最速で本大会出場を決めているだけに、日本との親善試合はW杯の本番を見据えた1戦といえる。
玉田圭司(名古屋)、岡崎慎司(清水)をツートップに据えるフォーメーションで試合に臨んだ日本代表。トップ下には中村憲剛(川崎F)、右サイドには中村俊輔(エスパニョル)が入り、これまでW杯予選で起用されてきたメンバーがスタメンに名を連ねた。注目された本田圭佑(VVVフェンロ)は先発から外れた。
試合では立ち上がりから日本が主導権を握る。高い位置からのプレスが効き、オランダに攻撃の形を作らせない。特に遠藤保仁(G大阪)、長谷部誠(ヴォルフスブルグ)の二人がオランダの司令塔ヴェズレイ・スナイデル(インテル)を押さえ込み、ボールの供給源を効果的に絶った。
一方の日本は、左SB長友佑都(F東京)が積極的に攻撃参加し、中盤から効果的なパスが出される。ミドルレンジからのシュートも何本か放ち、攻め上がりのリズムは悪くなかった。前半45分を終えてシュート数はオランダの3本に対し、日本の7本。強豪国とのアウェー戦とは思えない互角以上の内容で、前半を折り返した。
だが、後半に入ると形勢は逆転しオランダがボールを回し始める。特に20分を過ぎてからは目に見えて日本選手の運動量は落ちた。攻めても守っても後手に回る部分が増え、危険な場面が生まれ始める。
そして迎えた後半24分。右CKからのクリアボールをニヘル・デヨング(マンチェスター・シティ)が拾い、左サイドへスルーパス。開いたエライロ・エリア(ハンブルク)からの折り返しを落ち着いてトラップしたロビン・ファンペルシ(アーセナル)が豪快に左足でシュートを叩き込んだ。
さらにその4分後。ゴール正面でボールを受けたスナイデルがDF3人に囲まれながら右足でミドルシュートを放つ。ボールはゴール左隅に吸い込まれ、あっという間に2点差をつけられてしまった。
前半は攻撃の形を組み立てた日本も、後半に入るとチャンスらしいチャンスを作り出すことはできなかった。後半開始から投入された本田もサイドで孤立する場面が多く見受けられ、攻撃で貢献する場面は皆無に等しかった。
この試合で最も気になったのは、日本のスタミナ切れだ。序盤は高い位置からプレスをかけ主導権を握ることに成功したものの、後半20分過ぎからは完全に足が止まった。世界の実力国を相手に90分間プレッシャーをかけ続けることは難しい。今日の完敗は今後のゲームプランを再考するためにもよい薬となりそうだ。
後半終了間際にも、途中出場のクラース・ヤン・フンテラール(ACミラン)にダメ押し点を決められ、0−3で試合終了。初めてのオレンジ軍団との対戦は、完敗の結果に終わった。
試合後「攻めでも守りでも、一つでもピースが抜け甘いところが出るとダメ。セットプレーや崩されない場面で失点してしまったのは痛かった。攻めこんだ場面でもペナルティエリア内に入ってからの動きが物足りない」と厳しい表情で語った岡田武史監督。中村俊は「(オランダには)崩さなくても得点できる強さがある。後半20分すぎたあたりからどう戦うかが今後の課題」と口にした。
オランダと日本では、攻撃の質に大きな差があった。前半、7本のシュートを放った日本だが、決定的なシュートは1本もなかった。対するオランダはチャンスを確実にものにした。特に2点目は、ほとんど守備陣を崩すことなくスナイデルの個人技だけで決めていた。日本が世界を相手にする上で足りないものを、改めて提示された試合だった。
世界のトップチームと初めて戦った岡田JAPANに突きつけられた結果は、0−3いう非情なものだった。このスコアは世界から見た日本代表への正当な評価だったように思える。現実としてこの結果を受け止め、少しでも収穫の多い遠征としたい。4日後にはガーナ代表との試合が迫っている。今日の完敗をどう消化するのか、岡田JAPANの修正力をみせてもらいたい。
(大山暁生)
<日本代表出場メンバー>
GK
川島永嗣
DF
中澤佑二
田中マルクス闘莉王
内田篤人
長友佑都
MF
遠藤保仁
長谷部誠
中村憲剛
→興梠慎三(71分)
中村俊輔
FW
岡崎慎司
玉田圭司
→本田圭佑(46分)