◇9月27日(日)
 代打・オ、サヨナラ満塁弾!(高知2勝、高知、643人)
長崎セインツ          4 = 020001010 000000
高知ファイティングドッグス 8 = 000100030 000004× (延長15回) 
勝利投手 山隈(1勝0敗)
敗戦投手 石田(0勝1敗)
本塁打   (高)古卿2号3ラン、オ1号満塁
 リーグ史上最長となる延長15回の熱戦を制し、高知が連勝。リーグ初年度の2005年以来となる年間王者へ王手をかけた。
 先行したのは長崎だった。2回、1死1、2塁から慧陽のタイムリー2塁打でまず1点。続く林のセカンドゴロでバックホームがセーフとなり(記録は野選)、計2点を先制した。

 長崎は6回にも、6番・根鈴雄次の2塁打で1点を追加。8回には相手の失策絡みで1点を加え、4−1とリードを広げた。投げては先発の土田瑞起が7回を5安打1失点。9奪三振を奪う好投をみせ、試合を優位に進める。

 ところが8回、長崎の継投策が裏目に出た。米独立リーグ出身の2番手・長坂秀樹が先頭からいきなりの連続四球。無死1、2塁で第1戦で本塁打を放っている古卿大知に打席が巡ってくる。カウント2−2から振り抜いた打球はレフトスタンドへ。起死回生の同点3ランが飛び出し、高知がゲームを振り出しに戻す。

 長崎は直後の9回、1死2、3塁のチャンスをつくり、3番・松原祐樹のセカンドゴロで3塁走者がホームに突っ込むが、あえなくタッチアウト。高知も延長10回、11回といずれも2死2、3塁のサヨナラ機を迎えるが、後続が倒れ、試合を決められない。

 長崎にとって最大の勝ち越し機は延長14回。先頭の4番・末次峰明が2塁打でチャンスメイクし、犠打で送って3塁に走者を進める。高知バッテリーは根鈴を敬遠し、先制タイムリーを打っている慧陽と勝負。カウント1−2のバッティングカウントから慧陽はセンターに打球を上げる。センター梶田宙が追いつくと同時に、3塁走者の末次はタッチアップから本塁へ。肩と足との勝負は、好返球をみせた梶田に軍配が上がった。長崎は絶好のチャンスを逃し、流れは高知に傾く。

 そして日没が迫る延長15回、高知は先頭の中村竜央が2塁打を放ち、サヨナラのチャンスを迎える。長崎バッテリーは続く梶田を歩かせると、高知は代打・大西正剛が犠打を決め、2、3塁と走者を進める。ここで満塁策をとった長崎に対して、高知・定岡智秋監督は代打オ・ムヨルを起用。カウント0−2からのストレートを叩くと、打球は左中間のフェンスの向こうへ消えていった。シーズンで1本も本塁打のなかった伏兵による満塁弾。劇的なサヨナラ勝ちで5時間33分の戦いに決着をつけた。

 第3戦からは場所を長崎のホーム・佐世保市野球場に移し、2日(金)から行われる。

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