１日、プロ野球日本シリーズ第２戦が札幌ドームで行なわれ、日本ハムが稲葉篤紀の一発を皮切りに怒涛の５連打で挙げた４点を小刻みな継投で逃げ切り、前日の借りを返した。これで対戦成績は１勝１敗となった。
◇第２戦
怒涛の５連打で一挙４得点！（日本ハム１勝１敗、札幌ドーム）
巨人 ２ ＝ ０００２０００００
北海道日本ハム ４ ＝ ００４０００００×
勝利投手 ダルビッシュ（１勝０敗）
敗戦投手 内海（０勝１敗）
セーブ 武田久（１Ｓ）
本塁打 （巨）亀井１号２ラン
（日）稲葉１号ソロ
ホーム開催ながら大事な初戦を１点差で落とした日本ハムは、この試合、エース・ダルビッシュ有を先発させた。１カ月以上、実戦から離れていたダルビッシュ。体も決して本調子ではなく、投球練習する姿も心なしか、いつもの躍動感が見られなかった。だが、やはり並みのピッチャーではなかった。初回、１番・坂本勇人を伸びのある高めのストレートで平凡なフライに打ち取ると、２番・松本哲也をフォークでショートゴロに。最後は３番・小笠原道大を緩い変化球で空振り三振に仕留めた。２、３回も先頭打者を出しながらも、後者を連続三振に打ち取るなど巨人に得点を許さなかった。
エースの力投に応えたい日本ハム打線は３回裏、２死無走者から３番・稲葉篤紀が粘った末に先制アーチをたたき出した。すると、ここから怒涛の攻撃が始まる。４番・高橋信二がフェンス直撃の二塁打を放つと、５番・スレッジのヒットで生還。さらに６番・小谷野栄一も続き、２死ながら一、二塁とすると、７番・糸井嘉男が試合を決定づける２点タイムリーを放ち、日本ハムはこの回一挙４点を挙げた。
しかし４回表、巨人は２死から４番・ラミレスがヒットで出塁すると、５番・亀井義行が初球のストレートを迷わず振り抜き、レフトポール直撃となる一発を放った。投げては３回途中から内海を継投した２番手・東野峻が６回までランナーを出しながらも粘りのピッチングで日本ハムに追加点を許さなかった。一方、日本ハムはダルビッシュが２失点ながら６回を投げきり、先発の役目をきっちりと果たした。
そして７回以降は両チームともに次々とリリーフ陣を投じた。７回表、日本ハムの宮西尚生が２三振を含む三者凡退に切ってとると、その裏、巨人の豊田清は２死から四球を出すも、最後は小谷野を見逃し三振に切ってとった。続く８回表、日本ハムは金森敬之が宮西に続いて三人で終わらせると、その裏、巨人も木村正太、金刃憲人と若手が無失点に抑えた。
日本ハム２点リードのまま、試合は最終回に突入する。日本ハムはセオリー通り、守護神・武田久がマウンドに上がった。武田久は１死から亀井にヒットで出塁されるも、谷佳知をセカンドライナーに、最後は阿部慎之助をライトフライに打ち取り、２点差を守り抜いた。
これで対戦成績は１勝１敗となり、第３戦は３日、東京ドームで行なわれる。