香川オリーブガイナーズの岡本克道コーチが来季より横浜の1軍投手コーチに就任することが決まった。ブルペン担当としてダイエー時代の師匠でもある尾花高夫新監督をサポートする。アイランドリーグの指導者が直接、NPBのコーチになるのは、福岡の森山良二監督が来季より東北楽天の投手コーチに就任するのに続いて5人目。横浜にはドラフト5巡目で福田岳洋投手の入団が決まっており、また高橋塁トレーナーもコンディショニング担当に内定している。選手、コーチ、スタッフと同じチームからそれぞれ違った立場で入団する珍しいケースとなった。
 岡本新コーチは「(また同じチームになって)福田がやりにくいかもしれない」と教え子を気にかけつつも、「アイランドリーグで指導者として本当にいい経験ができた。尾花監督の意図をよく理解して、うまくミックスしながら頑張りたい」と抱負を語った。今後は23日に埼玉で行われるリーグの合同トライアウトまで香川のコーチとして、原石の発掘に力を尽くす。

※当サイトで掲載した岡本コーチのコラムはこちら(「野球西国巡り」より)
>>「投手力で優勝を!」(2009年3月掲載)
>>「元巨人・深沢、復活のために」(2009年6月掲載)
>>「頼れる先発2本柱、福田&高尾」(2009年9月掲載)

<四国内各チームのMVPを決定>

 アイランドリーグでは四国4県内の後期MVP選手と、四国内各4球団の後期MVP選手を発表し、各県の知事が連携して表彰を行うと発表した。四国4県MVPには、最多勝(14勝)、最多奪三振(136個)の2冠を獲得した高知の吉川岳投手が輝いた。各チームのMVPは以下の通り。

【四国4県&高知】
吉川 岳(投手、登美丘高−桃山学院大)
【香川】
笠井 要一(外野手、天理高−天理大)
【愛媛】
高田 泰輔(外野手、新田高)
【徳島】
竹原 俊介(投手、徳島北高−龍谷大)

<福岡、救済ドラフトで10選手が入団>

 来季公式戦に不参加を表明した福岡の選手を分配した救済ドラフトで、各球団の指名選手との交渉期間(15日間)が終了し、指名を受けた12名のうち10人が入団を決めた。香川から指名された國信貴裕内野手、中田卓宏投手は入団合意に至らず、他球団とも交渉が可能になる。
 入団が決まったのは以下の選手(高知は指名なし)。

徳島インディゴソックス
 角野雅俊(投手)、関口大志(外野手)

愛媛マンダリンパイレーツ
 増田康弘(外野手)、森辰夫(投手)

香川オリーブガイナーズ
 中村真崇(内野手)、三國慶太(捕手)、西村拓也(投手)、大野武洋(内野手)

長崎セインツ
 陽耀華(内野手)、富岡拓也(捕手)

<徳島、7選手が退団>

 徳島インディゴソックスは香川で昨季12勝をあげ、今季途中に移籍した金子圭太投手ら7選手の退団を発表した。また高知ファイティングドッグスも1選手の退団を発表している。
 退団選手は以下の通り

徳島インディゴソックス
<投手>
 平野誠(2年目) 22試合、6勝10敗1S、防御率3.71
 金子圭太(3年目) 30試合、4勝5敗、防御率3.94
 キム・ウソン(1年目)※ 13試合、0勝1敗、防御率4.85
<捕手>
 永井豪(4年目) 71試合、打率.275、3本塁打、25打点
 鄭光燮(1年目)※ 36試合、打率.248、1本塁打、12打点
<内野手>
 金ハラム(1年目)※ 42試合、打率.220、1本塁打、7打点
<外野手>
 森原誠(1年目) 55試合、打率.197、7打点

高知ファイティングドッグス
<投手>
 海治智徹(2年目) 登板なし
※印は球団から契約更新しない旨を通告。成績は今季