10月のドラフト会議で育成指名を受けた長崎セインツの松井宏次内野手が支度金200万円、年俸240万円で仮契約を結んだ。これで今回、アイランドリーグからドラフト指名された3選手の入団が決まった。松井は16日に仙台市内で行われる入団発表に臨む。また、横浜5巡目の福田岳洋投手は8日に横浜市内で入団発表を行う。北海道日本ハム6巡目の荒張裕司捕手は既に11月21日の「ファンフェスティバル2009」(札幌ドーム)の中で背番号「60」のユニホーム姿をお披露目しており、来季に向けた準備に入っている。
<高知・山崎コーチ、伊代野、YAMASHINらが退団>

 高知ファイティングドッグスは山崎章弘コーチと来季の契約を更新しないことを発表した。後任は未定。現役時代は巨人などでプレーし、中日のバッテリーコーチの経験もあった山崎氏は昨シーズンより高知入り。2年間
コーチを務めた。

 また元阪神で今季途中に入団した伊代野貴照投手も退団する。伊代野はNPB復帰を目指し、12球団合同トライアウトを2度受けたが、この日までに獲得の意思を示した球団はなかった。他にも高知では、2年連続盗塁王とベストナインのタイトルを獲得したYAMASHIN外野手がチームを去り、競輪選手を目指す。元楽天で7月に帰国していたドミンゴ投手も正式に退団が決まった。

 愛媛マンダリンパイレーツでは球団創設時から主力捕手としてホームを守ってきた梶原有司捕手もチームを離れる。
 各球団から新たに発表された退団選手は以下の通り。

高知ファイティングドッグス
<投手>
 伊代野貴照(1年目) 24試合 2勝2敗9セーブ、防御率1.98
 ジョン・デキ(1年目)※ 15試合 1勝4敗、防御率5.94
 ドミンゴ(1年目)※ 4試合 1勝1敗、防御率2.37
<内野手>
 YAMASHIN(4年目) 80試合 打率.341、2本塁打、35打点、41盗塁
<外野手>
 オ・ムヨル(2年目) 56試合 打率.273、9打点

愛媛マンダリンパイレーツ
<捕手>
 梶原有司(5年目) 79試合 打率.254、1本塁打、32打点
※印は球団から契約更新しない旨を通告。成績は今季

<高知・古卿、愛媛へ 藤嶋は香川移籍>

 高知は、古卿大知内野手が愛媛へ、藤嶋紀之捕手が香川へそれぞれ移籍すると発表した。古卿は中山硬式野球倶楽部からリーグ創設の05年に高知入り。チームの主力として5年間プレーし、今季は打率.291、4本塁打、35打点の成績を残した。リーグ初年度Vの経験者として、長崎とのリーグチャンピオンシップでは2試合連続本塁打を放ち、4年ぶりのリーグ制覇に大きく貢献した。
 藤嶋は名古屋商大を中退して高知へ。今季は50試合に出場して打率.211、10打点の成績だった。藤嶋はもともと香川県出身で、来季は地元に戻ってのプレーとなる。