ゴールデンウィークを読者の皆様はいかがお過ごしになられたでしょうか? 世間が休みであったということは、スポーツ興行としてはかき入れ時です。各地でプロ野球、Jリーグなど様々なスポーツが開催されていました。当然、弊社でも各スタッフが取材へ飛び回りました。

 一般スポーツ担当である私は、31年ぶりの東京開催となった卓球の世界団体選手権を連日取材しました。ホスト国の日本は、男子が4大会連続銅メダル、女子が31年ぶりの銀メダルと好成績を収めたこともあり、大会も盛り上がったと言えるのではいないでしょうか。

 ゴールデンウィークを卓球漬けで過ごした私ですが、密かに期待していることがあります。実は4月に競泳の日本選手権を取材した後のことです。競泳の取材がはじめてだったこともあり、四苦八苦。取材明けの日に疲れた表情で事務所にいると、編集長から「メシ行くか?」との一声。以前、当コーナーでも登場した近所の小料理屋Iに連れて行ってもらいました。噂の看板メニュー「牛すじ辛スープ」を定食でいただきました。辛いスープにごはんがとても合い、箸も汗も止まりませんでした。そして気力も体力も回復して、仕事に向かいました。

 そういった過去があったので“何か御馳走になれるのでは?”と抱いているのです。競泳の取材が4日間で、今回の卓球は8日間。つまり量か値段は別として、倍のものをいただけるのではないか。淡い期待は膨らむばかりです。

 でも冷静に思い返してみれば、競泳も卓球も「行かせてください!」と、こちらから持ちかけてお願いした取材だったのです。つまり恩を受けていたのは、むしろ私。それでも編集長は見返りを求めず、ご褒美までくれていたのです。大隈重信が言ったとされる「施して報を願わず、受けて恩を忘れず」をまさに実行している編集長。本当に頭が上がりません。

(スタッフT.S)

◎バックナンバーはこちらから