MLBの2010シーズンが日本時間5日、開幕し、ボストン・レッドソックスとニューヨーク・ヤンキースの試合では、4番手でマウンドに上がった岡島秀樹が勝ち投手になった。岡島は5−5の同点で迎えた7回、無死2、3塁のピンチでマウンドに上がったものの、内野ゴロの間に1点を勝ち越され、さらにタイムリーを浴びてしまう。しかし、直後に味方がダスティン・ペドロイアの2ランと相手のバッテリーミスで3点を奪って逆転に成功。結局、レッドソックスは9−7でオープニングゲームを制し、岡島は2008年以来、2度目の開幕戦勝利投手となった。
 日本時間6日は他の28チームが一斉に開幕戦を迎え、2010シーズンが本格スタートする。開幕時点では11人の日本人選手が25名のロースター枠に入っており、ヤンキースから移籍したロサンゼルス・エンゼルスの松井秀喜は本拠地でのミネソタ・ツインズ戦で「4番・DH」で出場予定。前人未到の10年連続シーズン200安打達成を狙うシアトル・マリナーズのイチローは敵地のオークランド・アスレチックス戦に臨む。またレイズからピッツバーグ・パイレーツに移った岩村明憲は黒田博樹の所属するロサンゼルス・ドジャースと対戦する。

 また、今季からメジャー挑戦するニューヨーク・メッツの五十嵐亮太と高橋尚成は、ともに中継ぎでデビューの機会を待つ。一方、レッドソックスの松坂大輔は背中の張りなどで出遅れ、ボルティモア・オリオールズの上原浩治も左太もも裏を痛めて開幕の登録メンバーから外れた。社会人からレッドソックス入りし、2年目を迎える田澤純一は右ヒジ靱帯の手術を受ける予定で、来季の復帰を目指してリハビリに励む1年になる。