巨人からニューヨーク・メッツに移籍した高橋尚成が8日、本拠地で行われたフロリダ・マーリンズ戦でメジャーリーグデビューを果たした。6−6の延長10回に6番手としてマウンドに上がった高橋だったが、先頭打者にいきなりヒットを浴びると、得点圏に走者を進められ、代打のロニー・ポーリーノにセンター前に運ばれて1点を失った。結局、これが決勝点となり、メッツは6−7で敗戦。高橋は初登板で黒星がついた。
 昨オフ巨人からFA宣言し、メジャー挑戦を表明した高橋だったが、手を挙げる球団がなかなか現れず、キャンプはマイナー契約でのスタートだった。だが、オープン戦6試合の成績は2勝1セーブ、防御率2.77。結果を出してサバイバルレースを勝ち抜き、開幕ロースターの切符を手にした。

 開幕戦は出番がなく、ようやく上がった夢舞台。しかし、先頭打者にファールで粘られたあげくにヒットを打たれるなど、この日はメジャーの強打者を封じ込めるだけのピッチングができなかった。メジャー昇格を実現させたとはいえ、チーム内でのポジションはまだ固まったわけではない。次回登板は重要な意味を持ちそうだ。