東京ヤクルトからニューヨーク・メッツに移籍した五十嵐亮太が9日、本拠地で行われたフロリダ・マーリンズ戦でメジャーリーグデビューを果たした。1−3と2点ビハインドの7回、先発投手の後を受けてマウンドに上がった五十嵐は、いきなり先頭打者に四球を与えてしまう。だが、昨季の首位打者ヘインリー・ラミレスを併殺打に打ち取り、ピンチを脱出。続くホルヘ・カントゥもセカンドフライに仕留め、1回を無失点で切り抜けた。試合は、そのまま1−3でメッツが敗れた。
 ヤクルトからFA宣言し、憧れのメジャー球団との契約を結んだ五十嵐だったが、オープン戦は不調だった。13試合に登板して防御率7.90。4試合連続で失点するなど、当初、期待されていた右のセットアッパーの役割からは外された。ただ、ヤクルトでは抑えも任されたリリーバーだけに、負けている試合ながら無難に最初の仕事はこなせた。日本時代同様、勝ちゲームで投げる存在になるべく、まず最初のハードルはクリアしたと言えそうだ。

 また続く8回には前日のデビュー戦で敗戦投手となった高橋尚成がマウンドへ。日本人リレーが早速実現した。こちらも8回を三者凡退に切ってとる好内容で、昨日の反省を生かした。